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シンガポールスタッフとお仕事をして気付いたこと―

こんにちは、わたなべです。
今日はグローバルマーケティングdiv.にジョインして感じた諸々を綴ろうと思います。きっと、いろいろ知ってしまったりもっと経験をしていくと忘れていってしまう大切な気付きや思いたちだと、今後自分に驕りが見られように、常に初心を忘れず、精進するために...!

少しキャリアのお話

元々、入社当時は国内クライアントさんの国内向けのウェブ周りの企画や制作、包括的なコンサルティングや提案の業務を担っていました。
それまでは14年間ファッション業界で働いていた私には右も左もわからない業界で新たな業界でのチャレンジでした。ただ自信があったのは、バイヤーとして培った目利き”イケてる”or"イケてない”の判断だけ。ファッション商材以外についてもある程度判断できる自信はあるw!(驕り)
そんな中、アパレルウェブ入社2年目にしてまたまた新しいフィールドに挑戦する機会を頂いたのがグローバルマーケティング部への異動です。
グローバルな視野や視点において、取り立てて興味があったかと言われると「ないよりはある」程度でした。私たちが海外進出に当たりフォーカスしているASEANについてはそこまで興味はなく、どちらかというとファッションに関わりが強い欧米マーケットへの興味でしたし、改めて未知のチャレンジとなりました。

そんなきっかけを頂き、シンガポールオフィスのスタッフと毎日やり取りをしながら遂行するお仕事がスタートしていきました。

英語のニュアンスが分からない...

久々に使う英語、しかも突然訪れた実務レベルのビジネス英語。英語なんて大学生時にたった一年留学した時の学生レベル、その後アパレル時代の出張である程度決まり切った英語を利用してきたレベルです。
異動してからの最初の1~2ヶ月は結構しんどかった...今でもまだまだですが、聞けるけれど発せられない(話せない・書けない)、という日々。
ビジネス英語は学生英語と全く違って、利用する単語であったり表現方法ももちろん高尚。単純な業務的な連絡事項であればまだ簡単ですが、レポートの間違いの指摘であったり、業務を依頼する表現に難しさを感じました。高圧的になっていないか、変に遜り過ぎてないか、婉曲で伝わってないのではなど、常に気に掛けています。
「Pleaseってあんまり言わない方がいいの?」
「shouldなのhad betterなの?」
「WouldなのCouldなの?」etc...

ニュアンスにおいてはもっと英語の学び(特にイディオムやフレーズ)が必要という点と、国の慣習によるところも多いので正直なところ実際に生活してみないと分からないなーと感じています。

その他、英語関連で苦労したのは、ディベロッパーさんとの契約書面や公的な書面、特に昨年はCovid-19関連の補助金やらレギュレーションやらの案内や同意書が多く、それらの読み解きです。ターミノロジー(専門用語)を知らないと読めなかったり、背景を知らないと理解できなかったりと、言語以外にも商慣習や国の施策的なところも学べる良い機会でした。

流れるようなスピード感とクイックレスポンス

シンガポールスタッフや現地のエージェントさんとのやり取りは基本的にテキストベースのSlackやメールです。彼らの仕事の進め方のスピード感やレスポンスの速さに感心をさせられました。
個人的な印象としては、自身の中で固めた考えを一気にアウトプットするのではなく、他者とやり取りをしながら仕事の精度を高めたり、間違っていない方向に着地をしていくような仕事の進め方です。そのため、会話のようなやり取りをテキストで行い、時にビデオチャットで軽く了解を得ながら、さらさらさら~っときれいに小川が流れるように進めていきます。

このスピード感が現在のテクノロジーをたくさん用いる世の中に合っていると感じました。小さなトライからスタートし、エラーをし、次のトライでそれらをリカバーし、またエラーし、再度トライし、リカバーしていくようなやり方です。
日本においては、固めたものを一気にアウトプットして、承認されるか否かのビジネスの流れが根強い気がしています。特に、大手代理店が競うコンペなど。日本のビジネスにおける承認文化が、進化の著しいテクノロジー社会にマッチしておらず、世界のスピード感に一歩乗り遅れている要因ではないかとすら感じました。

クイックレスポンスについては、重要で日にちが空いてしまうと失礼に値します。日本でも業界によりその感覚はありますが、まだまだメールのお返事に反応がないのもまかり通ってしまう印象はあります。

私自身もスピード感やクイックレスポンスを一層意識してお仕事をするように変化しました。

タブー?!弄るという事

「弄る(いじる)」文化。日本だとこの弄りはエンターテイメント世界ではもちろん、一般社会でも日常でも用いられるコミュニケーションの1つです。最近では外見やジェンダーに関する弄りはタブー視されていますが、信頼関係が成り立った上で、弄ったり、からかったりする事は仲の良さを表現したり、微笑ましかったり、見ている側も面白かったり、ほっこりする表現だと考えています。

しかし、私が行った弄りが通じず、シンガポールのスタッフをとても傷つけてしまった出来事があります。
経緯としては、デザイン制作時にモバイル最適化されたデザインを見落としてしまうスタッフ(彼)に対し、別のスタッフ(彼女)に「モバイルフレンドリーにしてね、ついつい彼は見落としがちだから~笑」とスタッフ全員が含まれるSlackのチャンネルで伝えたことが発端です。
その後の、彼からの長ーいテキストと約2日間に渡るやり取り、WhatsAPPでの通話も対応してくれなかったりと、深く彼のプライドをへし折ってしまった様でした。最終的には、日本特有の「弄る」文化を説明し、理解を得る形で終息を迎えました。今は、信頼した良い関係ができていると信じてます笑。
一方で、私がその弄りを伝えた彼女は、日本のお笑いが好きなシンガポール人で文末の「笑」のニュアンスを汲んでくれていましたし、彼女曰く「シンガポールの男子はみんなリトルキッズだよ、繊細で弱いの。」と言い放ち、慰めてくれました。

個々人による部分が多いとは思いますが、仕事においての弄り、からかいは激しく傷つけること、タブー視されていることを学びました。人前で叱る、なんてもってのほかなんです。

そんなこんなで、毎日全く異なる背景で育った人間同士でコミュニケーションを行い、お仕事をしています。とても大変であったり、時間も要しますが、それ以上に学びの機会や経験に繋げられている事のが圧倒的に多く、私は好きかなーと今のところ感じています。

目標は、

自分の考えやアイデアを流暢にアウトプットできるようになること!
海外の方々も巻き込めるパワーを付けること!

日本語並みに英語を習得し、シンガポール・ASEANマーケットへのアンテナを張り巡らします。

では、Stay safe and healthy:-)

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