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滑落注意とスリル。

________この手を、足を、信じられるか。


つい先日、行ってきた、裏銀座縦走では
滑落注意のポイントが数えられないほどあった。



滑ると確実に落ちる足場に
ぐらつく手元の岩。

そして抜かりありません。
落ちたらおじゃんな崖の宙。


命綱?


そんなものはありません。

全てはあなた次第なんです。


手元には、鎖、ヒモがある時もあるけど

!!!

こいつら、ほんとに信用していいんか。

!!!

お前が切れたら終わりだかんね!
私がキレても取り返しつかないかんね!


!!!

いいから何とか言ってみろ!!


(自主規制)


と思います。

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#

#


たまにホースの中にヒモが入ってる、みたいな
何がしたいんですか(怒)みたいな、ひどい飾りが
ありまして、

みなさん揃って
信用を裏切ります。

私たち揃って
信用を裏切られます。

先陣切ってくれた先輩ありがとう。



自分の足のサイズよりも小さな岩の足場は、
踏み外したらもうおしまい。

私のハートはビート中。
バスガスバクハツスリリング。

もう、ガスバクバクハツ…。
ガクバクバガグバグ…………

(自主規制)



________この手を、足を、信じられるか。

鎖やヒモや岩に散々文句を言いますが、

自分の手や足が確かなものであるのかどうか

これも非常に懐疑です。


昔、愛媛県にある石鎚山というところの
鎖場を3つ登ったことがあるのですが、

その時心の底から思いました、

"自分の体を信用していいんかわからん"

"この手は本当に離さないのか"

"この足は本当に踏み外さないのか"

甚だ疑問でした。


でもその時に比べると
今回の2泊3日の登山では、
結構自分の体を信用できた気がしてる。





ちなみに実は恐怖という感情だけではなくて、

「楽しい」という感情もあります。

今回の2泊3日では
その感情の割合が基本的に大きかった。

石鎚山で鍛えられたかな。




"行ける。できる。大丈夫"

この感覚はとても楽しい。

人間って簡単に死なないんだなと思います。
(それは時と場合による)



今回1番やばかった足場は、
水晶岳から鷲羽岳の間にあった

もう落ちてくださいって言ってるような足場

足場になる岩はそんなに狭くないけれど
崖の方に傾いていて

手で持つ岩が膨らんで
どう頑張っても、後ろ体重。

これが1番危ないんです。崖に一直線だから。



一か八か。





生きててよかった。無事生還。


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________この手を、足を、信じられるか。


あなたの手と足は、信じるに値するか。

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確かめながら生きていこ。



以上、ご清聴ありがとうございました。


nae'avocado












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