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インデックス投資から別の投資・トレードを始めたい方へ

はじめに

Avoです。

今年に入り新型NISAが始まり、
日経平均が40000円とバブル期の最高値を超えました。
インデックス投資をはじめ、株投資を行っている方は、
景気のいい雰囲気があったかと思います。

インデックス投資だけを行っている方も、
証券会社のウェブサイトを見れば、
様々な金融商品が売買されていることに気づくでしょう。
「インデックス投資に慣れたから、個別株投資でもっと利益を得たい」
という方もいらっしゃるかと思います。

私はフィナンシャルプランナーでも、証券会社の証券マンでもなく、
ただの一個人です。
そのため専門的な情報はプロにお任せします。
私自身、インデックス投資から他の投資・トレードを始めたということもあり、その流れで知りたかったことをまとめる意味でこのnoteを書きたいと思います。

ここで釘を刺しておきたいのですが、
安易にインデックス投資以外の投資・トレードに手を出すのは注意が必要です。
リスク管理ができていないのに、のめりこんでしまい、
破産や借金を負ってしまうことは十分にあり得ます。
一方、きちんと道から外れない投資・トレード方法と技術を培えば、
そのような危険な取引を極力排除することが可能です。

インデックス投資ではない投資・トレードを始める前に、
是非経験してほしいことがあります。
それは、インデックス投資を行ってる際に、
「株式市場の大きな下落、暴落」を経験することです。
その際、自分がどういう対応を取ったかつぶさに観察して下さい。

もし、怖くなって資産を現金化してしまった場合、
それはインデックス投資の知識と理論をキチンと理解していないということになります。
「怖くなったから」という理由を言いたくなると思います。
しかし、投資全般に言えることですが、
知識と理論を理解したら、
忍耐強くその通り行動することが成功の秘訣です。

個別株投資では、同様の恐怖を何度も味わうことになります。
その前に、長期的には損をしづらいインデックス投資で、
その恐怖を体験しておくというのは、
非常に大切です。

取引スタイル

各投資法・トレードを紹介する前に、取引スタイルを紹介します。
その理由は、投資・トレード方法を検討する際には、
個々人の生活リズムと合うかどうかが非常に重要だからです。
仕事に集中できないようなスタイルの株投資はすべきでありませんし、
投資・トレードにのめりこんでしまい、
パソコンやスマホの画面を凝視し続けるというのを望まない人も多くいるでしょう。

長期投資

金融商品を購入したら、2年3年、あるいは10年20年と保有するスタイルです。
インデックス投資、債券投資、個別株(特に米国株の優良株)で行われます。
投資方法によってはプライベートが侵害されにくいスタイルです。
ただ、「長期で持つほど儲かる」とは思いこまないでください。
金融商品や銘柄の定期的なチェックは必要です。

多くの個人投資家・トレーダーは、多くの利益を欲深く求めて、
短い期間の売買を繰り返します。
その結果、かれらの多くは損を被るか、
長期投資の利益よりも少ない利益を享受することになります。
その意味を深く考えると、長期投資は賢明な投資方法です。

中期投資・ポジショントレード・キャリートレード

数か月~1年のスパンで、
ポジション(株の保有や値上がり・値下がりに賭けること)を持つスタイルです。
個別株投資、FXで行います。
個別株投資では、決算を複数またぎながら、
株価の上昇を捉えていくスタイルであり、
投資の醍醐味を感じられます。

FXでは、プロが行うようなポジショントレードと
FX初心者が行いがちなキャリートレードがあります。
各国に対する深い知識、通貨の知識が無いと、
中期で利益を得てもそれを守ることは難しいでしょう。

中期投資では、特に個別株投資では決算資料の読み込みや、投資アイデアに対して本当に資金を投下できるかの下調べなどの時間が発生してきます。毎日行う必要はありませんが、週末まとまった時間を取るなどの必要も出てきます。

短期投資・スイングトレード

数日から数週間のスパンで、ポジションを持つスタイルです。
取引対象の価格のチェックは、個別株なら、一日一回、
FXでも、一日に1回~4回程度で済みます。
中期投資とは異なる投資・トレードアイデアが必要になってきます。
取引時間軸が短くなってくるため、
だんだんと「人を出し抜く」ことであったり、
ゼロサムゲームを許容しなければならなくなってきます。

「期待値」というのは、どの時間軸の投資・トレードでも重要な概念です。
ただし、短期投資・スイングトレードでは、
「期待値」を非常に意識して、売買を繰り返すことで、
最終結果として利益を残すということが大事になってきます。

デイトレード

トレーダーと言えば、このイメージがあると思います。
一日の中だけで売買を行い、次の日にポジションは持ちません。
パソコン画面で売買対象を常に監視するようなイメージですね。
株の場合は、日本株なら日中監視できなければ、デイトレードできません。
FXの場合、仕事終わりの夜にデイトレードを行えます。

ここまでくると投資ではないと思います。
純粋にトレード・・・売買によって利益を上げる投機的な面が強くなってきます。

スキャルピング

数秒~数分で売買を終了するスタイルです。
資金効率(運用資金に対して、利益を上げられる効率)は非常に高く、
売買技術を身につけられれば、お金に困ることはなくなります。

しかし、非常に困難なスタイルです。
手数料やスプレッドというコストが重くのしかかり、
デイトレードで必要とされることをさらに洗練させた上で、
スキャルピング独自の技術を磨かなければならないため、
成功者はレアとなります。

各種の投資・トレード

ざっと紹介したいと思います。
もし気になるものがありましたら、
個別に検索して調べてみるとよいでしょう。
なお、投資はペーパーアセットの中でも一般的なものに限定しています。

インデックス投資

王道の投資方法です。
基本的にアクティブ運用をするプロに対しても、平均的に勝てるリターンを出せます。他の投資・トレードをするということは、このリターンに満足できないか、ギャンブル的な楽しみを得たいという理由がほとんどです。

この投資を大きく成功させる方法は、生活費からいかに投資費用を捻出するか。若いうちから始め、投資期間を長く取れるかです。

運が大きく左右する投資の世界で、多くの人が同じ結果を得られるという意味で、再現性が高い投資方法となります。
その他の投資・トレードは個々人がそれぞれの取引ノウハウを身につける必要があることが多く、他の人のマネをしてもうまく行かないことが往々にあります。

債券投資

日本国債や米国債に投資をする方法です。
インデックス投資は元本保証はありませんが、日本国債と米国債は国の信用において満期まで保有すれば元本保証です。
米国債はドル建てとなります。したがって、ドル建てでは元本保証ですが、ドル円相場の変動により、日本円では元本保証ではありません。
しかしながら、20年などの長期の債券ですと、元本割れになるドル円のレートはかなり円高にならないと発生しません。

日本国債の個人向け国債は投資の入り口としては最適です。

仕組み債は手を付けないでください。
基本的に損を被るか、だまされるか、ということに終わります。

個別株投資

投資のイメージと言えばこれが強いでしょう。
企業の成長・・・一株あたりの企業の利益成長に賭けて、
資金を投じる投資です。

現物株投資の範囲であれば、「最悪資金が丸々無くなる」で済みます。

信用取引をすると、借金をして株ポジションを持つため、
最悪大きな借金を抱えることになります。
信用取引は株を始めて2・3年で行うものではありません。

ただし、信用取引にはヘッジと優待クロスという、
投資のリスクを抑えたり、
株価の変動を抜きにして株主優待をただで獲得できる方法があります。
要はどの投資・トレードでもいえるのですが、
金融商品それ自体は、それぞれF1カーやカミソリのような鋭さがあり、
きちんと理解したうえで売買することが必要
なのです。

優良米国株の値上がりが10年単位で続いたこともあって、
米国株の方が日本株より、簡単な投資であるというイメージがあります。
しかし、一度弱気相場(株が下がる相場)になれば、
どちらも大きく下がります。
優良銘柄でも、企業利益が大きく損なわれるとすれば、
一晩で10%価値が下がります。
決して油断しないでください。

FX・外貨預金

私はFXは投資とは考えません。トレードに分類します。
外貨預金は投資よりもさらに安全「そうな」、金融商品に見えますが、
そのリスクはFXと同じです。投資でもありません。

FXは2国間の通貨のレートの変動差を利用し、
利益を上げることです。
あるいは金利差を利用して、スワップポイントという利益を受け取ることです。

株投資よりも小資金で始められるのはメリットです。
また、資金効率も悪くなく、利益を狙える金融商品です。
しかしながら、継続して利益を上げることは、簡単ではありません。

先物

非常にマニアックです。株価指数・原油・金・銀・通貨・穀物・ゴムなど、多岐に渡ります。
「相場師」と言えば、この先物を手掛けているイメージが強いでしょう。

先物は、ポジションを持ちつづけると、決められた日に差金決済、現物渡しを行います。
投機的側面もありますが、本来的にはヘッジという経済的に必要とされる機能を果たすため、先物は必要とされています。

取引方法によっては大きな利益を得ることができます。
もちろん、損失も大きくなります。
初心者には全くお勧めできません。
しかし、
リスクをコントロールできる一部の上級者には欠かせないものです。

日経平均マイクロ先物というものがあります。これは、ポジションの大きさを抑えれば、経験がすくなくても比較的安全に取引できます。
日経平均株価指数を売買したいときは有益ですので、
ある程度別の投資・トレード経験を積んでから、
触れてみるのも悪くはありません。

CFD

FXが通貨の取引をする金融商品であるなら、
CFDは先ほどの先物に連動するFXのようなものです。
(CFDの中にFXが分類されることがあります)
これも売買の難易度は先物と同等です。
ただ、先物よりも少額だったり、ポジションの大きさを抑えて取引できます。

オプション

日経225オプション、米国株オプション、米国株価指数オプション、通貨オプション、貴金属オプションなどがあります。
金融商品の分だけ付随するオプションがあると考えて差し支えありません。

オプションには「絶対やってはいけないこと」というのがあり、
それを知らずに初心者が毎週・毎月お金を簡単に稼ぎ、
最後に破滅するケースがあります。

しかし、株の信用取引同様、正しい使い方をすれば、
投資・トレードの成功率を大きく引き上げてくれます。
特に、株の暴落に対して保険のように機能するのは、
オプションならではあり、
これを知らないのは投資において不利でもあります。

投資・トレードの経験を何年か積み、オプションのことを思い出したら、
オプションの入門書を手に取ってください。
難易度としては、日経225オプションよりは米国株オプションの方が易しいです。
多くのアメリカの投資家がオプションを使っています。
とっつきにくさを除けば、それくらいポピュラーなものなのです。

以上、取引スタイルと各種投資・トレードの金融商品を紹介しました。

投資・トレードの3大要素について

投資・トレードでは、個人が鍛えて向上させる必要がある要素として、
「資金管理・手法・メンタル」が3大要素として挙げられます。

資金管理

資金管理とは、「絶対に破産しないように資金量・ポジション量を調節する技術」のことです。
個別株で、100%の資金で1つの企業の株を買った場合、
その企業が倒産すれば無価値になれば破産してしまいます。
そこで、1つの企業につき、20%の資金までに抑えるというルールを作ります。
すると、5個の企業の株を買えることになります。
1つの企業が倒産しても、資金は20%減るだけに抑えることができ、
破産を免れます。
これは、「分散」という意味での資金管理となります。
投資・トレードの勝率が40%、想定利益は想定損失の2倍とされるとき、
「運用資金の2%まで損を許す」という資金管理法もあります。
確率的に、これは破産しないのです。

ところで、投資・トレードというと、「株が上がるか下がるか勝率は50%だ。」ということが世間では言われます。
投資・トレードの世界では、勝率は50%より低くてよいのです。
この意味が理解できると、投資・トレードで成功が近づきます。

手法

投資・トレードで、どのように利益を上げるかの具体的な方法です。
株投資では、バリュー投資・成長株投資などの投資手法があります。
単に上がるか・下がるか予想をするのではなく、
企業の調査の方法、株価がどのような動きになった時に買うのかなど、
機械的には決められないにしろ、ある程度固まった概念があります。
それを読書やほかの投資家・トレーダーからヒントを得て、
自分なりに応用することが肝要です。

落とし穴として、「手法」ジプシーがあります。
高額な投資セミナー、FXの情報商材など、
「こういう売買方法なら利益を上げられる」と喧伝されるものを買い集め、
大して身につかないか、利益を上げられず、
また別のセミナー・商材を買うということを何年も繰り返すことです。
その間、投資・トレードが全く上達しません。気をつけてください。

メンタル

投資・トレードで、知識と反するような非合理な売買を行わないよう、
精神的なコントロールをすることです。
一部はインデックス投資にも役立ちます。
体調を整えることはもちろん、
株価が上げ下げしても、一喜一憂しないことなどが含まれます。

メンタルが大事というのは、知識や金融商品、ツールを扱い、
売買を行うのは機械ではなく人間だからです。
損が出た時はつらく、自暴自棄になるかもしれません。
利益が出た時はうれしく、有頂天になるかもしれません。
しかし、それでは投資・トレードでは成功しません。
自暴自棄になったら、さらに損を取り戻そうとして破滅し、
有頂天になったときは、倍賭けして、転落する可能性もあるのです。

一つ一つの損失や利益に、ある意味無感動に努め、
長期的な投資・トレードの帰結に意識を傾けるというのは、
投資・トレードでは成功に必要な要素
です。

あといくつかのアドバイス

カモ・詐欺リスクについて

投資・トレードを始めた方は、
金融リテラシーを身につけ始めた初心者です。
その無垢さを狙って、詐欺師やぼったくりが横行しています。
基本的に自分以外信用しないでください。
自分自身についても気持ちをモニタリングし、
お金に欲深くなってないか気をつけてください。

足をすくわれます。

FXの自動売買、コピートレードは基本的に詐欺かカモられます。
株の銘柄推奨は、まず主催者が投資助言業の認可を持っているか確認してください。なければ、カモられています。
どうしてカモられているかわからなければ、カモられています。

「師匠選び」は慎重に

投資・トレードで成功する要因の一つに「師匠選び」があります。
彼がホンモノである場合、多くの無駄な回り道をしなくてよくなります。
自分の中にすっと投資・トレードの基準を育てやすくなります。

しかし、ここでも詐欺・ぼったくりが横行しています。
体感8割の人物はニセモノです。
ニセモノに従ってしまうと、無駄なお金と時間、
そして精神を費やしてしまいます。

基本的に、自分の頭で考える癖をつけてください。
そのうえで、投資・トレードに必要な基本の型を身につけようと、
「師匠」を慎重に選び、学んでください。
インフルエンサーだから本物ということは決してありません。
彼らの無責任な相場予想に大きく賭け、大きく損をしても、やるせない思いしか残りません。
金融リテラシーを身につけ、ある程度試行錯誤したうえで、
誰が師匠にふさわしいか吟味してください。

大きな利益を得た時

あなたが、投資・トレードを始めて半年以内に大きな利益を得たとします。
おめでとうございます。でも、ごめんなさい。
きっとあなたはこれからその利益の分だけ大損します。

その理由は、その利益はビギナーズラックであり、
その利益を失わないための投資・トレード技術が身についていないからです。
とくに、リスク管理が熟成されておらず、
そのあと気が大きくなって大きく賭けて大損するというのが定石なのです。

大きな利益を運よく得たら、(インデックス投資以外の)投資資金を減らしてください。
それが、のちのち良い効果を生むことが分かってくると思います。

損切りについて

損切りとは、損失が出たので、ポジションを閉じることです。
損失を確定させることです。

インデックス投資では決して損切りをしないでください。
しかし、ほかの投資・トレードでは必ず損切りをしてください。

これは理屈や知識で分かっている人は多くいます。
しかし、実行できる人は多くありません。

そして、それができない人は投資・トレードで失敗します。

終わりに

以上、インデックス投資から別の投資・トレードを始めたい人向けに、アドバイス記事を書いてみました。
お役に立てたなら幸いです。

プライベートを破壊しないよう、
取引スタイル・取引金融商品を慎重に選んでください。

投資・トレードは決して一攫千金を狙うものではありません。
少なくとも数年は焦らず、石を積む期間があります。
また、「生き残らなければならない」ような弱肉強食の世界です。
それでも、得られた利益というのは大きな充足感のあるものです。

私自身は、こちらにて投資・トレードの記録を公開しています。
よかったらご訪問ください。


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