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1年生の3/4を終えて② (春学期編)

はじめに

こんにちは、去年の9月からアメリカアイオワ州にある小さなリベラルアーツカレッジ、グリネル大学に進学しているavocadoです。今回は前回の続編で、春学期に履修した授業について紹介しようと思います。前編のリンクも貼っておきますので、そちらもご参照下さい!

春学期(Spring 2021)に受けた授業

春学期は1月の中旬から始まり、5月の末に終わります。春学期からはオンラインですがキャンパスに住むことができました。今は期末試験1週間前で、期末対策と課題、そして退寮の準備とバタバタしている最中です。

さて、春学期は合わせて7つの授業とピアノのレッスンを取りました。授業によって課題の量もまちまちですが、順番に全て紹介していきたいと思います。

まずは2月から取り始めた授業です。

PHY132(物理2):

物理2つ目のこの授業では電磁気を勉強しました。レベルは日本の高校レベルくらいでしたが、時折大学レベルの内容も絡んでいるので油断はできませんでした。同じクラスをとっていた日本人の先輩と一緒に勉強できたので、今後のよりレベルの高い物理の授業への備えが十分にできたと思います。

TUT100(チュートリアル:ゲームデザイン)

チュートリアルという、グリネルで唯一の全員必修の授業です。テーマはいくつかから選べて、私は"Beauty and Joy of Play"というゲームについて議論する授業を取りました。授業は毎日あるリーディング課題の内容から議論が始まり、授業終わりに少人数のグループになってテーマに対して答えを出して解散、というのが大きな流れでした。他の1年生より簡単な?楽しい授業を取ることができたので、特に切羽詰まることなく終えることができました。最終課題は自分で考えたボードゲームの企画書を作ることで、締め切りの前は朝4時くらいまでゲームのマップデザインやルール設定を考えていました。

WRT101(カレッジライティング)

単位の少ないライティングの授業です。週一のエッセイ課題とチュートリアルで描いたエッセイの添削をインストラクターとマンツーマンで行いました。チュートリアルと合わせてかなりライティングのスキルが身についたのではと感じます。

ここからは4月から取り始めた授業です。

CSC151(コンピュータサイエンス)

CSの最初の授業です。Schemeという言語にグリネル独自の関数を導入した環境下で、コンピュータサイエンスの基礎を学びました。授業は基本ペアワークでいくつかの問題をコーディングして解きます。その他に週一のプロジェクト課題もあり、その多くが何時間も頭を悩ますほどの難問でした。正直自分はプログラミングは向いてないのではないかと思うほど一つ一つの問題に苦戦しましたが、将来使わざるを得ないと考えると、もっと頑張らないとなと思えました。

MAT133(多変微積分)

大学初の数学の授業です。多変数微積分とベクトル解析を勉強しました。日本の大学生にとっては少し簡単かもしれませんが、むしろ肩の力を抜いて楽しんで勉強することができました。立体図形を頭の中でイメージして問題を解くのは楽しいですよね。

HUM195(ストーリーテリング入門)

毎年開かれている、自分自身についてのスピーチを考える授業です。今回は(も?)1ヶ月間のみの期間限定授業でしたが、インストラクターの批評をもらいながら自分の高校時代の教訓を発表しました。

ENV120(環境学)

週一で開かれる環境学のディスカッションの授業です。今年のテーマはキャンパス内に新しく作られる環境に配慮した施設の紹介看板を考えよう、というものでした。教授も学生と同じ土俵に立って対等に議論されるこの授業はとても双方向的で斬新でした。授業で話したことが実際にエンジニアの手によって実現されるとなると、とても魅力的ですよね。

MUS120(ピアノのレッスン)

週一回30分、グリネル生は楽器のレッスンがマンツーマンで受けられます。私は6年前にやめたピアノを大学で再び練習し始めました。最初は座り方や指の形から始まり、今は少しずつ弾ける曲も増えてきました。現在は好きなゲームのBGMをピアノで弾けるように練習しています。

まとめ

以上が私が春学期に取った授業です。これでとうとうオンライン授業で一年が経ってしまいました。3ヶ月の夏休みを過ごしたら次は2年生です。時が経つのはとても早いですね。簡単に1年間の自己講評をしたいと思います。

先ほども述べた通り、秋学期は日本からオンラインで、春学期はキャンパスでオンライン授業を受けました。どちらもオンラインではありましたが、キャンパスにいた後半4〜5ヶ月はとても身の濃い時間となりました。改めて、キャンパスに身を置いて先輩や友達と共に勉強することの大切さを感じました。難しい問題に一人で悩んでいてもしょうがありません。分からないところがあったら教授に質問する、学生のメンターに質問する、同じ授業をとっている知り合いに相談する、できる手段はなんでも取るべきですね。身をもって経験しました。そして、授業の復習と課題は早めに取り組むことが大切です。締め切り前日まで先延ばしにしておくと、提出物のクオリティを下げて点数が下がるだけでなく、理解度の低下に繋がります。習得度を高めるためにも、早めの取り掛かりが肝心です。

また、友達作りもとても大切だと感じます。キャンパスに来てから、友達の輪をどのくらい広くするか、自分のコンフォートゾーンはどこまでかを理解しておくことが大事なように思いました。自分は人と話すのがとても好きな方ですが、大勢の集団の中にいるのは得意ではありません。あくまで自分にあった人との関わり方を、大学では特に考えていくことが大事だと思います。高校と違ってそれだけ行動の自由度が高いからこその学びですね。

大学に入学する前は、1年生に入ったらすぐに専門的な勉強を始めて、いち早く研究に関われるような知識を得ようと考えていましたが、大学一年を過ごしてそこには大きなギャップがあるように感じました。日本の多くの大学もそうですが、グリネルも一年生の間はかなり基礎科目を勉強します。高校上がりたての生徒たちにいきなり専門的な内容は教えないんです。でもこれは当たり前な話ですよね。むしろ、幅広い分野の基礎を一年生のうちに勉強しておくことで、自分が何の分野に興味があるのか気づくことができます。例えば自分は物理の授業を2個履修して、物理専攻にすることを再確認できました。また経済やGISなど違う分野の面白さにも気付くことができました。来年はもう少し専門性の高まったレベルの高い授業を取ることになると思います。その時が、今はとても楽しみです。

今回もお読みくださりありがとうございました。

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