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adega【名(女): 貯蔵庫、ワイナリー】

Olá, boa tarde! Como está? ちょっとご無沙汰してしまいました。🙇🏻‍♀️

今回はワインのお話。ポルトガルは国中がワインの産地だったりするのですが、先日、リスボンからバスで1時間ほどのアゼイタオン(Azeitão)という町のワイナリーにお友達と2人で行ってきました。DOC(Denominação de Origem Controlada 原産地呼称統制)ではセトゥーバル(Setúbal)になります。ここは普通のワインだけでなく、ポルト酒やマデイラ酒と同じ酒精強化ワイン(醸造過程でアルコールを加えることでアルコール度数を高めたワインのこと)であるモシュカテルの産地です。辺り一面葡萄畑で、いかにもという佇まい。小さな生産者さんもいくつかあるみたいでしたが、今回は二大大手ワイナリーに行ってきました。

今回のタイトルのアデガはもともとは貯蔵庫と言う意味ですが、ワイン醸造所と言う意味でよく使われています。同じくワイナリーを表す言葉にキンタ(quinta)がありますが、こちらはもともとは農園と言う意味。アゼイタオンはアデガと書いてあるところが多かったですが、2軒目のバカリョーアはキンタだそう。うちの相方の地元ダオン(Dão)でもキンタの方がよく使われています。地域性あるいは葡萄の生産量によるのか…専門家ではないので、わかりません。詳しい方がいらっしゃったらぜひ教えてください。

まず、1軒目、ジョゼ・マリア・ダ・フォンセッカ(José Maria da Fonseca)へ。予約は必ずしも必要ではないようでしたが、時節柄、メールで事前予約しておきました。ガイドツアーはポルトガル語の他、英語、フランス語、スペイン語が選べます。今回は他にお客さんがいなかったので、二人のガイドさんは私たちの専属でした。エントランスホールでワイナリーの歴史の説明を聞いた後、お庭へ。建物やお庭も手入れが行き届いて素敵でした。庭にはこちらのワイナリーで使われている葡萄の木が各種植わっています。こちらのハウスワインであるペリキータ(Periquita)の貯蔵庫には、とっても巨大な樽が(タイトル写真)。驚くことにこの貯蔵庫は、電気等を使わずに、自然に温度管理ができるように設計されているそうです。となりのモシュカテルの貯蔵庫もどちらも入るとフワーっとワインのいい香りがしました。そして最後にお待ちかねの試飲。今回は地元産チーズとハム1種のプレート+ワイン2種類試飲コースを選んだので、ワインは赤とモシュカテルを一杯ずつ(量が増えれば値段も上がりますが、6種類まで試飲できるようです)。値段設定は若干高めかなと思いましたが(今回の組み合わせで1人14€)、説明も丁寧で、とても雰囲気の良いワイナリーでした。すぐ隣にレストランも併設されています。

2軒目はバカリョーア(Bacalhôa)。こちらは事前予約必須です。ガイドツアーはポルトガル語か英語になります。こちらもポルトガル語ツアーは私たちだけでした。同様にワイナリーの歴史説明の後、何故か、オーナーのコレクションというアフリカ美術の展示説明が始まり…庭の真っ青な兵馬俑と言い、こちらは結構美術品収集にも力を入れているようですが、いくら創業者の好きな色だとは言え、いろんなものが真っ青に塗られていたのには、ちょっとびっくり。アフリカ美術を抜けるとようやく貯蔵庫です。こちらは建物もとってもモダンで温度管理も機械でされているようでした。そのせいか最初の貯蔵庫はあまり香りがしなかったのですが、奥の貯蔵庫に入るとフワーッと香りがやってきました。照明もぐっと落とされ、グレゴリオ聖歌が流れ、壁にはアズレージョの作品がたくさん飾られ、やはり美術館の延長のような。ガイドツアーはこれで終わりで、続いて試飲。こちらは一律、白、赤、モシュカテルの3杯セット。どれも全部美味しくて、白を1本ウチ飲み用に購入しました。

ワイナリー自体の雰囲気は一軒目のJMFがおススメですが、バカリョーアは入場料3€(値段はどれも2021年6月現在価格)で、ガイドツアー+試飲3杯はかなりお得でした。ちなみにこちらで飲んだ赤は1本49€のワイン。美味しい筈です。

アゼイタオンの他の見どころ、交通手段などについてはまたあらためて。

今日はこの辺で。Até a próxima.



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