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皆さまこんにちは!
ヒコーキの世界を超望遠で切り撮る航空写真家
深澤明です。

「写真はセンスなのか?」

この質問を2024.1.13に福岡で開催する「ド本気講座 プレミアム 復刻版写真集『JET JET JET』発売記念 青木 勝と語る写真の世界」で青木勝さんにぶつけてみようと思っています。

それ以外にもガンガン写真について深〜く深く語っていこうと思っていますが、つまりは「センスなのか努力なのか」。そこをどうお考えなのか。

目の前に広がる世界が平等にあったとして、それをどう切り撮るか。そのように仕上げるか。

仕上げというとすぐに「現像によってどうのこうの」という面倒な展開になるので、上の写真も下に写真もすべてJPG写真ですが、本来はその現像も含めての写真的センスが重要だとは感じています。

排除するか選択肢に入れるかも含めて。

ノートリミング派かトリミング派か。いわゆる写真に対するポリシー対立はいまに始まったことではなく、まだカラー写真が世に存在しない頃から燻り続けている点、滑稽といっていい。

「写真切るバカ、切らぬバカ」

とは、深澤の若き頃に広告写真のイロハを叩き込んでくださったとある百貨店のデザイナーの言葉だが、「写真のトリミングするのにもセンスの問題だ」ということを常に示してくださったし、教えてもくださいました。

写真を撮った人間がトリミングする場合と、その写真を素材として受け取ったデザイナーがトリミングする場合と、やや思考回路が違うけれども、写真というのは撮りっぱなしで成立するものではなく、写真だけであってもプリントして額縁に入れて飾ることがゴールであったり、写真展で決められたフォーマットに仕上げることがゴールであったり、はたまた雑誌に掲載されることがゴールであったり、それぞれに着地点が異なる場合が多いのです。

SNSでただ単に自分勝手にアップしているのとは訳が違うことは、それほど頭を巡らせなくてもわかる問題で、そこが写真という面白さと難しさの境界線さえ見え隠れしてきます。

ワイキキビーチの夕暮れ

「誰でも押せば写る」時代だからこそ、多くの人に気軽に写真を楽しんでもらいたいと思うのはカメラメーカーの願いでもあり、それを実現してくれているメーカーには感謝しかないのです。

「写真はカンタンに撮れるよ〜」

「写真に正解はないよ〜」

「好きなように気軽にやればいいんだよ〜」

と裾野を広げる甘い言葉は、キャッチコピーとして必須です。

そういう時代だからこそ、時には消化不良を起こしそうな噛みごたえのある時間と場所は作りたい。

そんな想い、です。

日本人は夕陽が沈む観光地が好きなんだそうです

すべての骨を取り除いた食べやすさは必要です。黙ってても目的を果たせるぐらい便利で快適な世の中も必要です。

そんな中で

「え?   何?どういうこと?うわ、この世界、やば!」

というのがあっても、良いかなって思っています。



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