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意味や価値はだれが決めるもの?

皆さまこんにちは!
ミスター600mm!!
写真における「意味がある」「意味がない」はだれが決めるもの?と最近疑問に思うことがあった航空写真家の深澤明です。

人それぞれの価値観や意味合いの捉え方があっていいですし、それがあるのが当たり前だと思っています。

この前、「メラメラを極端に嫌がる人が多いよね」という話になったことがあるのですが、どこかに「メラメラの写真はよくない、好きではない」というネガティブなマインドをお持ちの方が多いのでしょう。

また違う方からは

「メラメラはあとから消せますか?」

という質問も。

クリアに撮りたい!

と思う欲求は良いことですが、逆に言えば「メラメラのない日って年間どれだけありますかねぇ」という話にもなるわけです。

メラメラを好きになろう!

とは言いませんが、メラメラがあってこそのいまの光景だよね、と受け入れないと楽しく撮影ができる日も相当限定的になりますね。

そこは作品性なのか、記録性なのか、こだわりなのかの前提はしっかりしておきたいところではありますが。

ちなみに、ワタクシもそのメラメラの話を振ってくださった方も「メラメラはイヤではないよね」で一致していました。

まあ、本の表紙になったり、グラビアの見開きになるなら多少は気にするかもしれませんが、それこそ見開きのうちほとんどがメラメラで機首部だけがクリアに写っている写真が採用されたことがあるワタクシからしますと、「メラメラも効果のうちだなぁ」と捉えるようにしています。

それと話は変わりまして、上の写真。

デビューまもないボーイング787-10型機です。特徴としては、この機体長の長さでしょう。

その特徴からして、真正面や真後ろから撮影したら、意味がない、ですかね。

加えていうなら、スペシャルマーキングの機体でも、同じです。

「ワンワールド塗装だから、もしくはスターアライアンス塗装だから、横から撮らないと意味ないですよ」

と言い切る人がいたとしたら、それは価値観の押し付けはなりませんか?とちょっと心配。。

例え親切心から言っていたとしてもです。

一般的にはその通りなのかもしれませんが「意味ない」と言い切るその根拠はなんなのでしょう、とワタクシは思ったんです、そのとき。

みんながみんなスポッター感覚とは限りませんし、むしろそのスペマ感を封じ込めたい人だっていていいわけで。

金太郎飴の写真を撮らせたいのかな。世界を狭めた方が、楽な場合もありますからね。

親切心で言っていたとしても、価値観の押し付けになる場合がありますから、「意味がない」とは言い切れないです、ワタクシは。

787-10の長さを出したければ、スペマ機の特徴を撮りたいなら、少し離れて撮りましょう!

までですね、言えて。

これが写真界をつまらなくしている原因のひとつかもしれませんね。

価値観の押し付け。

そこはしないように、心がけていきたいなと思いました。

人と違うこと考えていた方が、表現の幅が広がって楽しいですからね。

その機会を奪うことになってはいけません。

そのスタンスの上に立って、共有したり共感したり、刺激しあっていければと思っています。

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