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繊細さん気質って素晴らしい!

僕は自分のことを今まで「気を使いすぎる人」とか「小心者」と思っており、コミュニケーションが下手なんだよなぁと感じていました。
しかし、武田友紀さん著「繊細さんの本」を読み、繊細さん気質だったんだということが分かり、また弱みと思っていたこの気質を強みだったんだと意識を変えることができました。
このnoteではこの考えに行き着いた経緯をアウトプットします。

自分がHSPと知った日

HSPとは「他人の気持ちが分かりすぎる」「聴覚、視覚の感覚が鋭敏で疲れやすい」「他人の気持ちを察しすぎて疲れる」など、他の人より敏感で繊細な神経を持つ人のことで、以前ロンドンブーツの淳さんがYoutubeでHSPであることを公表して少し話題になりました。

僕もこのYoutubeでHSPを知って調べていくうちに武田友紀さん著「繊細さんの本」に出会いました。
本の中でアーロン博士のHSP診断というチェック項目があるのですが、ほとんどすべてに当てはまっていて、自分はHSPなんだと認識しました。

察するのが得意、察しすぎて疲れる

前述のHSP診断で「人が何かで不快な思いをしているとき、どうすれば快適になるかすぐに気づく」というチェック項目があるのですが、僕にも心当たりがあり、例えば車に人を乗せていて、室温を少し上げた方が良いなとか分かっちゃいます。

また、「この人無理してるな」とか、「機嫌が悪いな」とか、逆に「調子いいんだな」ということをよく察します。

ここまでは良い例なのですが、「さっきの発言で気を悪くしたのかな」と気にしすぎたり、「これを言うと気を悪くするかもな」と消極的になったりして疲れていました。

実は思い込みだった

しかし本書によると、「よく察することができる」、「察してしまう」というのは相手の感情までは察することができても、相手がなぜその感情になっているかの理由までは分かっていないというのです。

そのため、「僕の言動で機嫌が悪くなっている?」とか、誰かが怒っていたら「僕のせい?」と勘ぐっているだけということ。

確かに相手に確認していないので、理由までは分かるはずもなく、自分にとってネガテイブな方向に勝手に決めつけていただけだったのだと、気づきました。

対処法 → 相手に確認する

この察してしまう、ネガティブな方向に決めつけてしまうことへの対処法としては、相手に確認することです。

しかし、さすがに上司やそこまで仲の良くない人に「何で怒っているのですか?」とか「さっき僕変なこと言いました?」とか聞きにくいです。

そうではなく、何か食べているときに「それ、おいしいですか?」とか「寒いですか?」とか聞いてみるのです。

はい、以外と外れています ^^;

このような確認作業で「以外と外れているな」、「考えすぎか」ということを認識できます。

好きな人には反応する。嫌いな人はスルー

これでネガティブな思い込みには対処できそうですが、察することは無くなりません。これは気質のためどうしようもないです。

しかし、この察するというのは繊細さんならではのスキルでもあります。

「相手のニーズを感じ取り、細やかにケアする」
「他の人が気づかない細かい改善点に気づく」
「リスクを察知する」など、

この特技を有効活用すれば、人間関係もスムーズに行くようになるし、仕事もうまくいきます。

僕の場合ですが、妻とは会話が少なく、行き違い、すれ違いが多い日々を過ごしていたのですが、察したことに反応してみることにしました。

「どうしよっかな~」
「う~ん」
「疲れた~」

というような独り言を言ってた場合、今までだったらスルーしていました。
が、「どうした?」「何かあった?」と声をかけるようにしました。

最初の方は慣れないため、劇的に何かが変わることがありませんでしたが、1ヶ月くらい続けると、明らかに仲が良くなりました。

仲が良くなったというのは表現がイマイチですが、会話が増えウマが合うようになったという感覚です。

また、会社の部下に対しても「覇気がない」、「受け答えが丁寧すぎる」とか察したときに声をかけるようにしました。

最近は在宅勤務等で合う機会も減っていますが、「メールの返信が遅い」、「文面に違和感を感じた」ときは、チャットで問いかけるようにしました。

こちらも同様ジワジワと信頼関係が向上していることを実感しています。

せっかく持ち合わせているスキルを今後も大いに活用していこうと思います。

もう1つ本書では、嫌いな人にはキライと思えるようになろうと言ってます。
嫌いな人にも配慮してしまうのが繊細さん。
嫌いな人にも好かれようとして疲れてしまいます。
そのため相手からは過度に干渉、要求されたりして悪循環になります。

対処法としては「近づかない」、「関わらない」とにかく避けること。
直接嫌いと言えないまでも嫌いセンサーを出せばよいのです。

僕も会社に該当する人がいました。
自分に不利益なことが起こると人を攻め、愚痴をいい、共感を求めてきます。
また、僕に聞きたいことがあると、たとえ僕がオンライン会議中でも話しかけてきます。

今までは対応してましたが、本書を読んだ後はすぐには共感せず興味なさげに「そうは思わないけど」と言ったり、会議中は無視したりしました。

これを続けた結果、あまり話しかけられないようになりました。

最初は申し訳ないという気持ちが襲ってくるのですが、自分の気持ちに嘘をついて我慢する方が相手に失礼だと思い、続けることができました。

好きな人には折角のスキルを活かし反応し、嫌いな人はスルーできるようになり、ちょっと大げさですが生きやすくなった気がします。

ほんの少しの行動で劇的に変わる大きな「気づき」

「繊細さんの本」に出会い、共感し、少し行動を変えたことで気づきがありました。それは自分に素直に行動するということ。しかもほんの少しだけ。

好きな人、大切な人に対しては「力になりたい」という気持ちがあるけど行動に移せず不完全燃焼になっていましたが、「何かあった?」という一声で次の行動に結びつきました。

嫌いな人に対しては「僕とは合わない」と思っていたけど嫌いということを気づかれないように接していましたが、「共感しないような発言」をするとか、「無理な要求は無視する」という行動を起こすと相手の方から離れていきました。

すごく大事な気づきを与えてくれた「繊細さんの本」に感謝しています。


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