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メメント・モリ短篇集

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中世文学の中心思想の一つ、”メメント・モリ”を、デカダン文学、耽美派、象徴主義、モダニズムから再考していく作品集です。T.S.エリオットの詩『荒地』のコスモロジーを基底にした自作…
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2018年10月の記事一覧

メメント・モリ短篇集 Ⅱ.アタランテー、あるいはコギト・エルゴ・スム

 全てが終わった後、彼女は素足で、彼女の皮膚と見分けのつかないような質感の、白色の沙浜を…

メメント・モリ短篇集 Ⅰ.夢魔の残滓

――わたしはもう夢をみない。しかしわたし達は結局、 目覚めていても尚、強固な夢に囚われて…