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今さらだけど春樹の気持ちがわかった。いいからイカ。

みなさま、ゴールデンウイークいかがお過ごしでございましょうか。後半戦は天気もよく、行楽を満喫しておられる方も多いかと思います。

かくいうわたくしは、ゴールデンウイーク連勤中。本日9連勤目でございます。シマ島に来て初めて旅行に行く側から旅行者を受け入れる側になったわけですが、観光業というものがこんなにカラダに悪いのかということを思い知りました。

インバウンドとやらがわんさか訪れる有名観光地のようなブームは、シマ島のような外洋の小さな島では起きません。観光シーズンといえば昔も今も、ゴールデンウィークと夏休み。島で観光業を営む方々は、この時期にほぼ1年ぶんの稼ぎをめざします。期間中は無休が当たり前なので、ここでまず体力が削られます。

そこにコロナ、であります。
アフターコロナのシマ島になにが起きたかというと、深刻な人材不足です。それでなくても人口減が加速していたなかで、さあコロナ自粛が開けたぞ日常戻ってきたぞ~とフタを開けたら、肝心かなめの労働人口がごっそりいなくなっていました。

もはや社会インフラを維持できるかできないか瀬戸際の島に、観光客は普通にやってきます。対応するためには、今いる人数で回していくしかありません。

自分も旅行者なので、旅行者には楽しんでもらいたいし、シマ島を好きになってもらいたいという気持ちがあります。テンション上がっている人と接するのは、シンプルに楽しいですしね。

その一方で、日に日に疲れて倒れ込むようにソファに沈み込み、わたしは何をやっているんだろうかと落ち込む自分とのギャップたるや。ゆっくり楽しんでほしいという気持ちと、一刻も早く帰ってくれという気持ち、相反する感情にカラダがひきちぎられそうな感覚です。

ここから自分のやりたいことをするには、もう一段先の体力が必要で。村上春樹、作家なのになんで走っているのかな~と昔思っていましたが、今ならわかる。そう、そうだよ春樹さんよ、年を重ねて書き続けるには体力が必要だよ。


GW後半、食欲も落ちてきたので「今日はどうしてもイカが食いたい」と思ったら、ザビ男がカツオのたたきをつくってくれました。結果、イカ刺しとカツオのたたきという最高の夕飯になりました。

「今はまだ刺身だ。ここからが大事だ」と言いながらカツオの表面を包丁でぺしぺしと叩き、「はい、カツオのたたきです」という毎度の茶番劇にもちゃんとつきあいました。

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