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渋谷のハプニングバーでの出来事1

元同僚との久しぶりの再会

金曜日の晩、予定のなかった僕は、元同僚にメッセージを送った。
「今晩暇してへん?久しぶりに飲みにいけへん?」と。
元同僚からは「今日はちょうど早く仕事が終わりそう。グッドタイミング!!」と軽快な感じで返信が来た。
僕たち二人は元同僚の勤務地近くの渋谷で飲むことにした。
適当な居酒屋に入り、刺身とゴーヤチャンプルとビールで乾杯をした。元同僚と会うのは1年ぶりぐらいだった。1年ぶりに会うのにそんなに久しぶりでない感じは二人の良い距離感のあらわれなのかもしれない。
元同僚は少しギャルっぽいが、めちゃくちゃギャルではない。顔も可愛くとても愛想の良い福岡出身の女の子だ。そして何を隠そうFカップのバストを持ち合わせている。
この4月から転職をしたため、転職先での仕事内容、前職との違い、今の恋人事情なんかについて嵐のようにキャッチボールをした。
話もそこそこ落ち着いてきた23時ごろ、僕は切り出した。「渋谷になかなかおもろい大人の社交場的なところがあるから行ってみいひんか」と。
元同僚は、頭も良く、知的好奇心は旺盛で、ノリが良いタイプの人間だ。
僕の提案に間髪入れずOKをくれた。
そして、渋谷のホテル街にある一軒のアンダーグラウンドな店へと向かう。

入店

入口のインターホンを押すと中から「会員様ですか?」との問いかけがある。
「会員ではないです。」と答えると、無言のまま自動ドアが開いた。中に入って良いのかもわからないまま、恐る恐る中へと入った。
中に入ると、更にその先の自動扉より先に入店していこうとする男女と目があった。女性は30代半ばぐらい、男性は30代後半ぐらいに見えた。2人とも仕事帰りのようなわりとフォーマルな衣装に身を包んでおり、とても清潔感のある二人だった。
エントランスの部分は、料金システムに関する説明がでかでかと書かれた壁面に小さな小窓があり、その中から男性の声が聞こえる。
「保険証と写真付きの身分証明書いずれも必要ですが、ご持参ありますか?」と聞かれた。
事前に準備をしていたわけではないが、二人とも偶然にも持参していたため小窓の向こうの男性に提示する。
2枚の証明書に丁寧に目を通すと男性は「こちら会員規約になるので6項目目を通してチェックをつけてください。」更に「その下のところに必要事項を記入してください。」と伝えられた。
会員規約に簡単に目を通しつつ、レ点を付けていく。わりと厳しめなことが書かれていたと思うが、内容はほとんど覚えていない。
本来であれば、ここから先に広がる見たことのない世界に少しの緊張と少しの興奮を持ってもよいようなものだが、不思議と心拍数は平常を保っていた。
一緒に来ていた同僚が、やけに落ち着いていたからかもしれない。

館内案内

エントランスから更に先の自動ドアをくぐると、1人の個性的な男性スタッフが迎えてくれた。腰ぐらいまではあろうロングヘア(ちなみに金髪)に、サイドはバリカンで剃り上げている。口と鼻にピアスをふたつずつぶら下がっている。
「いかにも下北沢のライブハウスにいそうな兄ちゃんだ。」
その兄ちゃんから館内の案内と注意事項を丁寧に15分ぐらいかけて聞く。
まずは一階から。一階は普通に明るい。蛍光灯が付いており隣の人の顔もよく見え、毛穴の奥まで見ようと思えば見えるぐらいの明るさだ。
一階の入口すぐ左には靴用のロッカーが設置されている。そこに靴を入れて100円を入れてカギを閉める。
その奥に進むと、また別のロッカーが100台ほどだろうか設置されている。そのロッカーに荷物をとりあえずしまっておくように促される。二人で一つのロッカーを使い、荷物をひとしきり中に入れる。カギを閉めようとしたら、「靴下も脱いじゃったほうが楽ですよ」ロン毛ピアスの店員さんに言われる。
(これは後々の感想だが靴下を脱いだおかげでとてもリラックスできた。)
その奥にはシャワールームと手前には流し台が設置されている。
僕たちはカップル向けの注意点として口酸っぱく言われたのが、「トイレにいくとき以外は常に一緒にいてください。」ということだ。
併せて「単独できている男女に話しかけることは絶対禁止。」ということも繰り返し言われた。
誰がカップルで誰が単独なのかを見極めるためには、腕にま巻いたリストバンドを見ればわかるということだった。
「カップルは黄色のリストバンド」「単独は赤か、青かそんな感じの色のリストバンド」とのことだった。
次に、二階に上がり引き続き説明が続いた。
「このフロア二階と、地下一階のフロアはどんな格好をしてもらっても結構です。」
「全部出してもらっても結構です。存分に自分を解放してください。」とのことだった。
「これはなんちゅうことだ、ちんぽこを出して歩いてもいいのだ。」
二階に上がると、4組ほどの男女がスクエアー型のフラットシートの上で寄り添いながらいちゃついている。
最初に目に飛び込んできたのは、キスをしているカップル。そして左に目をやると、手マンをしている最中の男女も目に入ってきた。女性はとても気持ちよさそうな小声をだしている。それが漏れきこえてくるぐらい静かな環境だ。(ゆっくりとしたBGMが小さな音で流れている程度。)
4組のカップルがいちゃついている横では、眼鏡をかけた男性スタッフが目を光らせて行為に注目をしている。
それをみて「シュールな光景だな」と思いながら、なぜかそっちの方が気になってしまった。
そんなこんなで、異世界に引きずりこまれていく。
更に逆サイドに移り、「ここは男女で入ってもらう部屋です。」と14畳ぐらいの同じくフラットな部屋を紹介される。(カラオケルームで靴脱いであがるフラットな部屋みたいな感じ。)
「中に入るときは必ずスタッフに声をかけてください。勝手に入ることは禁止です。」と伝えられる。
「もし中の様子を見たければ、幅1mぐらいの部屋の横にある通路沿いにある窓がマジックミラーになっているので、そこから中を覗いてもらうことができる。」とのことだ。
最初に訪れたときはその中にはまだ誰もいなかったので、「ここがどんな光景になるのだろう。」
ただ、「他人のプレイを見ることはあっても今日は自分自身が中に入ることはないだろう。」という思いだった。
なぜなら、一緒にきた元同僚とは、「ただの社会見学」という握りだった。もちろん向こうもそのつもりだったし、僕自身も過度な期待はしていない状態である。
二階部分の見学も終え、続いて地下一階に案内される。地下一階の入口を入る際に大きな声で「カップルさんご案内です!」と言いながら中に通された。
何人かが振り返り我々カップルの方を見て、そのうちの数人と目があった。
ざっと見渡した感じ、40~50人はいそうだった。
フロアの広さは50席程度の居酒屋ほどの広さで、まんべんなく人で埋まっている感じだった。
男性が7割、女性が3割といった感じで男性の方が多いのではないかと思った。だが、男女比よりも気になったのが、フロアにいる人たちの服装だ。
ある男性は背中の大きくあいたノースリーブのニットを着ているし、ある男性はチアリーダーのコスプレをしている。
一階、二階とはライトの感じ(全体的に暗めで赤っぽいスポットライトが点灯している)と音楽の感じも異なり、更にコスプレしている人の異質な感じが加わり、頭の中のスイッチがうまく切り替わってくれないまま中央付近の席に案内された。
隣には年齢的には20後半ぐらいのカップル(基本的にカップルとしか会話をしてはいけないと強く言われているためまずは手元のリストバンドの色を確認するとカップルの色をしていた。)と隣合わせになり、座るなりカップルの男性がいきなり話しかけてきた。

続く

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好奇心旺盛な生き物です。渋谷やその周辺のアンダーグラウンドな世界で起こった出来事をフィクションorノンフィクションで綴ります。お姫様たちとのコミュニケーションの記録です。#渋谷 #ハプニングバー #アンダーグラウンド #ナンパ #カップル #NTR