「スポットライト 世紀のスクープ」
原題:Spotlight
監督:トム・マッカシー
製作国:アメリカ
製作年・上映時間:2015年 128min
キャスト:マーク・ラファロ、マイケル・キートン、レイチェル・マクアダムス
88回アカデミー賞で作品賞と脚本賞を受賞しているが受賞前から気になっていた映画だった。映画の「スポットライト」はこの新聞社のコラム名であるがシンプルに二重の意味は与えている。カトリック教会の腐敗を描いた事実に基づく話を演技過剰にならず淡々と描き出していた。俳優が揃うと静かな中にも力が生まれる。中盤編集長が「我々は暗闇の中で問題を探っているのだ。道を一時的に間違えても正し進むしかない」と語る。真実を追い情報に裏付けしていく地道な世界。残念がら現日本の新聞社には無い世界が其処にはあった。
どれほど聖なる世界であっても悲しいが組織ある処に腐敗は生まれる。それがカトリック教会と云うことが悲しいくらいに堪える。日本ではこれが社寺、住職に値するかというと宗教上似ていても位置付けは顕かに違う。
私自身がカトリック教徒であるが故、おそらく周囲の人々は終始スクリーンから受け取るところは異なっていただろう。上映が日本ではなく諸外国、とりわけイタリアやポルトガル等であったならどれほど重たい館内だったか。
★★★☆
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