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22.ポルトガルの必要最小単位

 このsubjectにはかなり主観が入ってくる。例えばpartnerとは違い壁のポスターが0.5mm傾いただけでも私は居心地の悪さを感じる。当然アシンメトリーも苦手。これについては同意を中々得られないとしても、日本の公共事業が正確に工事、施工をしていることは周知だ。
 前日まで道路になかった線が朝に鮮やかな青色で引かれ、そのアバウトさ、いや、言い換えると必要最低限的なライン取りに目が釘付けになる。強調文字「手書き」。

 空の青に負けない位きれいな鮮やかな青がフリーハンドで「まっ、こんなところだね。」っという引き方をされていた、公道でだ。
 最初に見た時は、「仮?」の印象を取りあえず精神衛生上持つ。只、よく見ると別に以前引かれ薄くなった青の線が見え…、準備した精神衛生は脅かされる。

  何かの作業の為に仮に引かれたのだろうと見ていたが、滞在中にきれいな(計測値による正確)線に変わることはなかった。未だにあの青い線が何の目的のために引かれたのか解らない。例えば自転車レースの為 etc…理由があってもそれは一向に構わないのだが、この気が抜けたような線はこの先も日本ではお目にかからないことから、どうしても散策中視界に入ると見入ってしまった。
 場所によって幅も違うアバウトなlineは人々には普通のことなのか誰も気に留めない日常になって人がその上を渡り、バスが運行していた。

 こうした「ゆるりと」した感は滞在中のホテルでも経験する。
 ロビーのショーケースに陳列されていたアクセサリーとティーカップ・ソーサをまだ旅の行程半ばにも差し掛かっていなかったが購入してしまった、滞在二日目のこと。
 このホテルでは物販営業は優先されていないのか、物品販売は附属的ことなのかは伺っていないことなので不明。陳列のケースからティーセットとアクセ2点が消え、ショーケース内はかなり隙間が出来見栄えが変わった。日本であればすぐに補充される感覚。けれども、商売気が無いとしてもロビーの目立つ場所であっても四日間滞在中補充されることはなく、チェックアウトの朝もそのままだった。

 






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