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◇Hill of Tara タラの丘

  Newgrangeと共に世界遺産登録されているのがHill of Tara、というよりも「風と共に去りぬ」の中でスカーレットが常に自分の拠り所としていたタラの方が伝わり易いかもしれない。アメリカ南部ジョージア州の農園の名前として登場するタラはアイルランドのタラをイメージしている。
 移民として世界に散ったアイルランドの人々の言葉「タラに帰る」は「アイリッシュとしての心(望郷)」とも云われている。

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 アイルランドには高い山が存在しない。アイルランド最高峰はケリー州にあるCarrauntoohil Co. Kerry 1038m(キャラントゥール)。その為、このタラの丘に立つとアイルランド国土の70%が見えると云われる。
 わざわざタラの丘まで訪問した主たる目的がそれであった場合は、「晴れ」限定の70%であるために裏切られる確率は高い。

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 丘と云えば、その通り。かつて此処に王国があったとを想像するには難しいほど現在は見晴らしがよいだけの丘だが、だからこそ反対にこの島で一番見晴らしがよい場所に在った王国を想像することは楽しくはあった。
 紀元前200年前からケルト人が先住民に代わって王国を形成した中、タラ王が出現する。当時、強力な王制を嫌ったケルト人は緩やかな王制国家を築き、タラ王は宗教性を打ち出す。このタラの丘の頂上には聖石「リア・ファル」が復元されている。

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 ガラス越しで見辛い上、どう立ち位置を調整しても夕方の時間帯で撮影者が影となって映り込んでしまった。それでも、個人の写真では「丘」しか撮ることが出来ない広さと高低差がない場所であるため、展示写真を参考にしてください。

 此処では二人で撮った写真が多く、紹介できる写真が限られてしまった。
 少なくとも、私たちは来てよかった、と好印象の丘となった。

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