うさぎ17

菜食主義:「うさぎは人参」の刷り込み

 6月生まれのMoon、躰の成長はほぼ成体に近づく。(現在1.1~1.2kg、お砂糖の袋でイメージしてください)背景には細かい体重管理がある。家猫が肥満傾向にあるようにどうしても戸外の散歩がないこの子らは体重が増えやすい。
 Moonも牧草のどの部分を多く食しているかで体重がみるみる変わっていく。因みに、牧草フィーダが途切れないよう潤沢に補充すると彼は美味しい(おそらく)柔らかい葉の部分だけを「択んで」残りの堅い茎はポイッと逡巡無く捨てる。これを続けると確実に太る。牛を想像してもらうと納得してもらえないだろうか。その為に牧草の与え方も単にフィーダが空だからという理由だけでは与えられない。
 二代目は一日でも長生きして欲しくあらゆる動物病院サイトをめぐり「牧草ONLY」を食事として択んだ。先代Sunnyも牧草中心ではあったが補助食としてペレット、そして彼女の場合は食事準備時に派生する野菜の切れ端も無視できない量だった。但し、振り返って救いは無農薬野菜の皮であったこと。参考までに人参など「小指第一関節」の量で十分と記載がある。一番良いのは人参本体ではなく「葉」を与えることはいうまでもない。サイトにより野菜の許可の種類が若干変わるので共通項のみを勿論択ぶことにする、それもあくまでも嗜好品として。「うさぎは人参」の刷り込みはどこから来たのか。
 人間ではコーンフレークスに値するようなペレットがこの子らは大好きだ。準備の音がするだけ狂喜乱舞が始まる。だが、これも副食ではなくおやつ程度の量に格下げした。この子の楽しみはどこにあるの?とつい淋しくはなるが、これもおそらく人間の勝手に違いない。

 野では様々なものを食べているではないか、と反論もあるだろう。でも、野で生きる時の彼らは全てを「自らで」調整している。お腹の好き具合、喉の渇き具合等に合わせて動き生活しているが、人と生活するこの子らは「溢れる草」の中から食べたい物を択ぶことは出来ない。

 やっとハーネスを嫌がらなくなった。疑似野原ではあるが10坪ほどの庭散歩デビューも間近。


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