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飛騨高山に住む

生まれも育ちも飛騨高山。一度は外に出たけど高山に舞い戻ってきた身です。

飛騨高山は田舎だから移動は不便だし、冬はめちゃくちゃ寒いけど私にとっては住み心地が良くすごく素敵な町だと思っていて、ふるさとが飛騨高山であることに誇りをもっています。

今回は観光地としての飛騨高山をご紹介します。

観光地「飛騨高山」

写真は飛騨高山と言えば。。。の場所、” 古い町並み ”です。

初めて乗車した人力車からの写真です。
観光客気分で観光地を案内してもらうなんて思ってもみませんでした。これも今年ならではの体験。
今までの私だったら恥ずかしいと避けるところです。地元なのに乗ったらどこかで知り合いに見られて、乗ってるのをみたよーといわれるのがイヤだと他人の目をものすごく気にしていました。

この町は狭いので、歩けば誰か知り合いに会う。初対面の人と話しても共通の知り合いがいることがわかるというのは日常茶飯事です。

だから、他人の目を気にする感情が強くなっているんじゃないかと思っています。

実際のところ、人力車に乗ってもだれにも指摘されていません。意外と見られていないというのが現実なのです。

人は自分が思っている以上に他人に興味はないんです。
ならば、楽しんだもん勝ち!

何人かの地元の知り合いに人力車に乗ることを勧めたくらいです。

乗車してみた感想は、目線が高くなることで普段目にしなかったことが見えること、川沿いは走ってくれたのですが風を切って乗車できる爽快感は感動しました。
もちろん、ガイドしてくれるので知識も入るし、どこのお店へ行けばいいのかも教えてくれます。
THE観光地を巡りましたが、観光地って人を惹きつけるものを持っているんだなと実感しました。

古い町並みは、今もそこに人が住んでいたり、昔ながらの建物を生かした商売をし続けているから輝いているのではないでしょうか。

高山に来たら、恥ずかしがらずに乗ってみるのもアリですよ。

自然豊かな飛騨高山

古い町並みだけが飛騨高山ではありません。
古い町並みの近くには朝市があり、地元の新鮮野菜やお米・果物などが手に入ります。
採れたて野菜を買うことが出来つつ、野菜を育てている農家のお母さんとお話しできるのも楽しいですよ。(たまにおまけももらえます。)

飛騨高山をぐるりと囲んでいるのは山。
北アルプスが見えて自然豊かな土地です。
見える景色は山ばかり。川は透明できれいな水が流れています。鳥のさえずり、木々が風に揺れる音が聞こえて空気は澄んでいます。

街中から少し山へ向かっていけば、3000m級の山々(乗鞍岳・御岳・北アルプスなど)を登山したり、ロープウェイで登ってみたり。温泉もあります。

自然が多く移動が不便な飛騨高山。岐阜県の飛騨地方から他県や県内の美濃地方に出ようと思うと、車で2時間くらいかかります。
逆に観光で訪れる方は2時間以上かけて飛騨高山に来てくださるんですね。
有難いことです。

都会からたくさんの観光客が飛騨高山を訪れてくれますが、日本の原風景が残るこの町に癒しを求めて来てくれているのではないでしょうか。

都会とは違う不便さを味わうのも飛騨高山にくる醍醐味かもしれません。

自然だけではなく、おいしい食べ物を求めて!という方もいます。
実際に野菜はみずみずしくて濃厚な味で美味しいですよ。飛騨牛も有名ですのでぜひ召し上がってみてください。

個人的にはみたらし団子を食べてほしいです。
一般的には甘い醤油タレがかかっていると思いますが、飛騨高山は醬油をつけて焼いているので香ばしいんですよ。

道の駅、古い町並みなどいたるところでみたらし団子を焼いていますのでぜひ試してみてください!

飛騨高山に住む誇り

他県へ遊びに行ったとき、「どこから来たの?」と聞かれ「岐阜です」と話すとどこにあったかなと顔をされることが多いです。
まれに、「岐阜のどこ?」と岐阜県の位置がわかる方が聞いてくれます。「高山です」と伝えると聞いてきた方の目の輝きが急にキラッと光って変わるんです。
声のトーンが急に上がって、「えー、あの飛騨高山。良いところだよね。行ったことあるよ。」とか、「行ってみたいんですよ。自然があっていいですね」など話しかけてもらえるんです。

あれ、私の地元って有名なの⁉と初めて気づきました。

嬉しいことに旅番組などで紹介されていることで認知されているんですね。

しかし、「高山」ではなく、「飛騨高山」という認識が強いということも後々わかりました。
テレビ番組でも「飛騨高山」、旅行会社のパンフレットも「飛騨高山」。
「高山」という表現をすることは稀でした。

「飛騨高山」というブランドで観光のPRをしていることがわかりました。

最近では、どこの土地に行っても「飛騨高山から来ました」と伝えるようにしました。
すると、多くの方が顔の筋肉が緩んで親しみを込めて話しかけてくれるんです。

不便で人口も少ない田舎でも多くの方を笑顔にする飛騨高山に生まれ育ったことに感謝して、今でも住み続けていることに誇りを持っています。

飛騨高山に戻ってきてよかったと思う日々です。


世の中の状況が落ち着いたら、ぜひ旅の候補に飛騨高山も入れてみてくださいね。



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