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美術品のお話。

皆さまこんにちわ。いつもお読み頂き感謝します。
今回は美術品について書きたいと思います。
そんな大したお話ではございませんので、そこの貴方、正座しなくても結構ですよ!

 美術品を語るには結構間口が広く、学術的な窓口など有りますので、私が話す美術品について定義したいと思います。

割と小さなものについてお話ししたいと思います。

絵画や焼き物、彫刻に刀剣など、多種多様なものが沢山ありますが、バブルの時にはピカソやシャガールの絵が何十億円という金額で取引されたり、国宝モノの刀剣が消えたり、、と、まぁ、社会的に騒がれる事件が起きたりもしたわけなのですが、我々一般国民には手に取ること、購入することなど叶いません。せいぜい美術館で鑑賞して「ほほー、すごいなぁ」が関の山です。

私の場合、一時期美術品や骨董品を流通させるオークションの手伝いをしていた事が有り、骨董品やら、美術品がどんどん落札され、目の前を右から左へと流れて人の手に渡っていくという事を何の興味も持たずに手伝いをしていたのでした。

時は流れ、ある時、街中の骨董品屋のウィンドウを眺めながら ”ふっ” と何気に思ったことがあり、

「美術品は高いもの」
「普通ではあまり売れないもの」
「骨董品屋はなぜ潰れずに一等場所で営業を続けられるのか」
という疑問が生まれるわけなのです。

「美術品は高いもの」
これは当たり前で、理解できます。
数が少なく求める人が多い。市場の原理ですね。

「普通ではあまり売れないもの」
骨董品屋の親父連中の話を聞いているとそのようなことを耳にしていました。私の記憶では刀剣や鎧兜、金屏風などはその道の方が買っていたと思います。貴金属類も結構その筋の方々、つまり、お金を沢山持っているその道の方々が上客であり、またその「社長さん方w」は商売人だなと思いました。 まぁ、それなりの何かのルートがあるのかどうかは知りません。

「骨董品屋はなぜ潰れずに一等場所で営業を続けられるのか」
それはズバリ安い仕入れと高い値段の売却です。あとは騙す能力です(笑

ざっくり言うと大体この様な構成で成り立っていると思っています。
国宝級のものなどはそこまで流れてくるものでは無かったと記憶しています。そこに来るまでに博物館とかに売っちゃうので、瑕疵があるものは半分ゴミの扱いでした。

そしてこの様な会が日本全国で行わていて、毎月1の付く日はあそこ、2の付く日はこちらと言う風にスケジュールされていました。
勿論会を開く側も骨董屋(道具屋とも)なので、そもそも1割の値引きで仕入れ出来、入札側は落札金額に1割乗せて払うのです。つまり開催側は20%の値引きで買えると言う事です。
そして入札側が買い過ぎでお金がない場合は、次の会に1割上乗せで払うので考えればトイチの原理です。なので、会に来る人たちは金の時計、ネックレス、指輪など即換金できるものを身に付けています。担保にもなるし、売り払うこともできるからですね。
これを一括りのグループとして、全国の会場に走り回るわけです。
合法的なたのもし講みたいなものです。毎日引越し屋さんみたいなもので、積んでは降ろし、積んでは降ろしの繰り返しです。

 さて、非常に前置きが長くなってしまいましたが、実はこれからです。
皆さまは絵画や彫刻等を含め、美術品やアート作品を買った事はありますか? えっ! ある!バカにすんな!と、怒られそうですが、それは申し訳ないです。買われる方、素晴らしい。ブラボー!です。

ヨーロッパ圏で骨董を漁って歩いてみるとたまに大当たりが出ます。
アメリカでも大当たりが数年に一度ニュースになったりします。
でも、どちらか言うとEU圏の方が多い感覚です。あくまで感覚です。

では、日本ではどうでしょうか。田んぼの畦道から金の印が出る!
一説には偽物だという説もあるみたいです(笑

庶民は持てなかったと言うのが本音で、お宝は権力者に献上する、または献上するために作る、おこぼれは商家や大地主の蔵に保存されていると言う構図だったのではないでしょうか。今はほとんど聞かなくなりましたが、田舎の地主の蔵開きをする時は丸ごと蔵を買取り、開けてお宝が出てくれば大儲けになるのです。化けるとも言いますw

さて、現代で周りを見渡して例えば、絵を描いて、彫刻で像を作って売って食ってる人居ますか?まれに早くから才能を見出されメジャーになる作家さんは居るわけなのですが、ほとんどの作家さんたちは苦労をしていると思います。彫金や染め物等の超絶技術などは国で認定されますが、まず、入り口が狭すぎると、感じます。

ではなぜ日本では美術作家やアート作家は食っていくのが難しいのか。
ズバリ ”戦争がないからです”  不届な言説と思わないでくださいね。

ヨーロッパ諸国は地続きの国で領地の争いをして来たので何かあれば逃げないと死んじゃうわけです。そんな時、貴方は何を持って逃げますか。
大事なローンの残っている家ですか?、現金だ!、国が占領されると札は紙屑になります。日本という国はいい国です。今は戦争が有りません。何も持って逃げる必要がなく存分に財産を築けるのです。
しかし、将来は不確定です。世界の動きがおかしくなってきています。

私はその時のために持って逃げれる芸術やアート、売ってお金に変えることが出来る仕組みを作りたいと思いました。そして創作できる場所を作る事から始めようと廃校を選んで借り受け、進めてみようとしていました。
その結果、叔父さんに資金を持ち逃げされるという結果になりました。
本当に落ち込みましたが今、そのまま続けていたら恐らく失敗していたんだろうなと思います。今はそんな逃げなくても良い国のままを願っています。

出来なかった夢のお話でもありました。
不適切な表現もありましたがお許しください。

長文をお読み下さりありがとうございました。


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