「熟女お宅訪問」ディープ編
今回は恒例の「熟女お宅訪問」企画に行って来ました。
今回のお宅は中々ディープでした。
交通量の多い環状線沿いの古い大型マンションにお住まいのバツ2の熟女さんは2人の子持ち。
築40年のマンション、1階で管理人のオジサンが怪しい私達3人(私、監督、プロデューサー)に声をかけてきた。
「どちらへ?」
なるほど、このおっちゃんがいればオートロックよりも安心かもね。
今回のお宅、玄関の扉が開いてすぐにその殺伐とした空気に私はとても嫌な予感に襲われた。
私達を出迎えてくれたのは、3匹のうるさい犬となぜかミニスカートの顔面蒼白な女性だった。
当初は、その顔色の悪さから病気か何かなのかと心配になるほどだった。
しかし、それは後に単にファンデーションの塗り過ぎによるものだと発覚した。
熟女と呼ぶには失礼な35歳という若さだったが、確かにプロデューサーさんが彼女をキャスティングした理由は理解できた。
35歳という年齢よりもはるかに上に見えるのは、その厚化粧とうつろな目が発する弱い光のせいなのだろうか。
生活苦が滲み出たような薄幸オーラのせいなのだろうか?
玄関に入ると、薄暗い明かりの中、壁紙が所々剥がれたままの廊下が長く奥へと続いていた。
無表情の彼女が「そのチワワ咬みつくんで気をつけてください。」と一言・・・。
気をつけてって・・・。
そのチワワはあまりに吠え続けるし噛まれたくないので風呂場へ閉じ込めてインタビュー撮影をスタートした。
バツ2の彼女の人生は波乱万丈だった。
まさに壮絶。
12歳の時に両親は離婚。
父親に引き取られたが、その後父親の暴力(性的なものを含む)で家出を繰り返していたという。
中学生の頃から渋谷に入り浸り、様々な男性の家に転がり込んで生活をしていたという。
18才で最初の子供が生まれる。(現在17才と15才の娘と同居)
最初の夫は働かずにパチスロに嵌り離婚。
2人目の夫も当初は2人の子連れ女房を愛してくれていたのだが、結局働かなくなり2度目の離婚。
結婚した2人の男がどちらも怠け者になってしまう。
彼女はインタビューの中で「男をダメにしているのはきっと私なんです。」と告白した。
話しているうちに彼女の家族に対する甘過ぎるとも思える優しさが見え隠れしてきた。
甘さと優しさは紙一重で、厳しさが本当の優しさであるということを彼女はこの2回の離婚で学んだと言う。
彼女が最も愛する2人の娘さんは現在不登校で、家出、リストカットやオーバードラッグなどの自殺未遂、家庭内暴力(部屋の壁にいくつもの大きな穴が開いていた)
などの問題行動があるという。
ここまで育ててくれた母親である彼女にも手をあげるそうだ。
他にも元夫が自殺未遂したり、亡き実父がアルツハイマーで彼女が介護したり、彼女自身も疲労困憊の末、神経症で拒食症になり倒れ、リストカッターになってしまったり・・・。
とにかく重たい話が次から次へと語られた。
しかし、今現在は元夫と寄りが戻り、来年再婚予定だと言う。
自分の病気も快方に向かい子供の家庭内暴力も彼氏(元夫)が来ると無いのだという。
この日はその娘2人共に彼氏と遊びに行っているので撮影しても大丈夫だと言う。何が大丈夫なのかよくわからなかったが・・・。
母親がAV出演することは伝えたそうだが、2人共特に驚くこともなく「へえ~、そうなんだ。」って感じだという。
娘達がいつ帰ってくるかわからなかったので私達は撮影を急ぎ進めることに。
すると彼女は娘達には合鍵は渡していないので大丈夫だと言った。何が大丈夫だと言うのか・・・。
そんなこんなでリビングに布団を敷いて絡みの撮影がスタートした。
私自身も心が滅入って若干勃起に手間取った・・・。
ようやく挿入を果たすや否や玄関のチャイムが鳴り響いた。
娘が帰ってきたのか。
一旦撮影をストップして、急ぎ彼女は服を整えて玄関に向かう。
戻ってきた彼女が言うにはスクールカウンセラーの訪問日だったことを忘れていたそうだ。
別な日に変更してもらったと言う。
なんだかいい加減な感じに不安がよぎる。
さて、続きを始めることに。
彼女はその不遇な人生を忘れたいかの如く行為に没頭していた。
何度も何度もイキまくっていた。
私もそんな彼女の悲しみを全て受け入れるようにいっぱいいっぱい抱き締めた。
一期一会の出会いだからこそ熱くなれるのがAVのセックス。
私も頂上に向かってラストスパートにかかったその時だった。
玄関の方で何か音がすると思った次の瞬間、ドアの閉まる音と共に数人の若者がドタドタと部屋に入ってきた。
私と彼女は繋がったまま、彼女は「帰るなら電話してって言ったでしょ」とあられもない恰好で娘らしき2人に声をかける。
私は思わず離れようとするが彼女が私を離さない。
娘達の彼氏らしき若い男子2人は好奇の目で特異な光景を眺めながら奥の部屋へと消えていった。
一体何が起こっているのか一瞬訳がわからなかった。
そのまま撮影は続行、その後色々ありつつなんとか無事終えることができた。
撮影後、鍵を持ってないのにどうやって入って来たんですか?と彼女に尋ねた。
すると驚きの答えが返ってきた。
「娘の彼氏はピッキングのプロなんで」
「え?!彼氏さんのご職業は空き巣?」
なんとも今回はとんでもないお宅に訪問したもんだ。
やはり最初に玄関で感じた嫌な予感は的中した。
とりあえず犬に嚙まれなかったことだけが幸いだった。
帰りの車中、プロデューサーが言った。
「娘2人可愛かったよな。女優にスカウトしようかな。」
信じられないと思った。
これがAV業界の人間なんだなとある意味関心した。
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