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速読「術」なんて不要

自称「ブックコンシェルジュ」の近藤俊太郎です。笑(一体、いくつの肩書があるんだと、よく言われます。。。)

学生時代から通算で20年近く「毎年500冊読む」活字中毒です。手元に「未読」の本がないと、不安で不安でたまらなくなります。つまり、「積読」されていると安心します。

あまり「忙しい」という言葉が好きではありませんが、仕事はそこそこ忙しいほうです。週末は「茶道」の活動もしているので比較的毎日、時間に追われているほうだと思います。

と僕のことをよく知っている人にはこの前置きは必要ないのですが、知らない方のために書いておきます。そうじゃないと、

「速読術なんて、不要」

という意味が伝わらないと思うので。という前提で年間500冊くらい本を読みます。といっても「漫画」や「雑誌」などライトなものも含めますが、大体1日1~2冊くらい読んでいることになりますね。

なんでそんなにたくさん本を読めるの?

必ず、聞かれるのが

「いつ、本を読んでいるんですか?」

という質問です。答えから先に言うと「行き帰りの通勤時間」だけです。電車に乗っている時間は片道20分ですから、一日の読書時間は「40分」程度です。もちろん、気持ちが乗らないときは読まないこともあります。笑

そうなると必然的に出る次の質問は

「ということは、読むのめちゃくちゃ早いんですね!」

となりますね。残念ながら読む速度は「普通」です。
日本人の平均的な読書スピードは

1分間で500〜600字程度 = 文庫「1ページ」分

文庫本は平均「300ページ」くらいらしいので、1冊「300分=5時間」になりますが、そんなものです。

パラパラとページをめくるだけで本の内容が全部わかる!

みたいな「速読術」を持っていると期待されるのですが、そんなものはありません。そういうテクニックをうたった本をそれこそ、パラパラっと立ち読みしたことがありますが、正直それを身につける自信はありません。(やってもないのに失礼かもしれませんが、本当に万人が万人、そんなことができるのだろうか。。。)そこまでして早く読みたいとは思いません。笑

速読「術」は不要

でも、本をたくさん読むためのコツはあります。

なので、「速読術」は不要です。ちなみに、前提の話しになりますが、本の読み方には

「熟読」と「多読」

があり、この話は「多読」を目的としている人に向けてなので、誤解なきように。松岡正剛さんも

このような本を出されていますが、自分の見識を広めるためには少しでも多くの本に触れることがよいと説いています。

僕も気になるテーマがあれば「最低5冊は読む」というルールを持っています。例えば、最近よく耳にする「ブロックチェーン」というテーマ。ビットコインなどの仮想通貨における暗号化技術のことですが、まだ新しい技術のため一冊で理解しようとすると情報に偏りが出ます。

そうなると多面的に情報を得て、自分なりの見解を作りたくなります。でも、5冊を「熟読」するとなると相当な時間がかかりますので、「咀嚼」して本を読む必要があります。

「見捨てる」力

僕の場合は、読むと決めた本は必ず「購入」します。(そのポリシーに関してはまた長くなるので別の機会に)

そうすると自分の財布を痛めて買った本なので、つまらなくても「最後まで読んで元を取りたい」と思ってしまいます。

でも、読んでも意味のないものは時間の無駄です。一定量の本を読むためには「見捨てる」ポイントを見つけるのが重要です。

・重複していること(=自分が既に知っていること)
・意味が分からないこと(=今の自分のレベルでは追い付けないこと)
・つまらないこと(=明らかに自分の興味外)

そもそも読んだものが「記憶」として定着するのは読んだものの数パーセントしかないと言われています。(どこかで論文を読んだのですが、見つからなかったのでまた追記します)

なので、頑張って読んだところで嫌々なものなんて記憶にすら残りませんので「見捨てます」。笑 でも、これを繰り返しておくと逆に「あのとき、読み飛ばした、あれ!」みたいな記憶が残り、興味がわいたときに拾えばいいのです。

つまり、「速読術」は不要で、読むべきところと読むべきではないところを見定めることがポイントです。まさに読書も「選択と集中」です!

なーんだ。簡単!と言われそうですが、結構難しいんです。
どこを「見捨てるか?」ということではなく、「勿体ない」という気持ちに打ち勝つことが!笑

「もしかしたら、読み飛ばしたところいいことが書いてあるかも。。。」

という気持ちを払しょくできたら、もっと多くの本に出会えるはずです。でも、あくまでも「多読」したい方に限りますけどね。

追伸

年末には必ず読んだ本のリストを整理します。その中で、「これはいい本だったなあ!」というものは必ず手元に置いておき、「もう一回読みたい!」と思ったときには「熟読」します。

はじめて手にしたときには感じなかった感覚を覚えて面白いです。
「おおお!この本、深いなあ」と思うこともあれば、「なんで、この本、いいと思ったんだろう・・・」と???になることも。笑

近藤俊太郎の本棚

これまでに読んだ本を一部をまとめて公開しています。(読了したものはなるべくコメントをつけるようにしています)

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