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お嬢様テニス学園 グランドスター鐡矢

俺の企画を買いたい、雇いたいという会社や個人製作者さんは連絡をちょうだいね。

人類が宇宙でバカンスを楽しむようになった新時代、人間の体にある変化が起こっていた。宇宙を体感した者の中から一定の割合で、超能力を使える者が現れるようになったのだ。

これによって様々な分野に変革がもたらされた。中でも人間の身体能力を競うスポーツへの影響が著しく、超能力を用いた必殺技が数多く編み出され観客を熱狂させた。

しかし宇宙でバカンスを楽しめるのは一部の限られた大富豪だけであり、これによって支配する者と支配される者の格差はますます強固になるのだった。

こうして、プロの競技団体はすべてスター世代に独占されるようになると、当然プロを目指す志望者も超能力が前提になるのだった。

都内のとある場所に名門のお嬢様高校、私立星ノ宮学園があった。卒業生には数多くの著名人がいることで有名で、テニスのプロ選手もたくさん巣立っていた。

そのテニス部に事件が起こっていた。新入生の鳥坂満奈(とりさかまな)が超能力のコントロールがうまくできず落ちこぼれということで、いじめのターゲットにされていたのだ。

放課後のテニスコートで、いつものように必殺ショットの的にされていた満奈を用務員の若者、黒谷鐡矢(くろたにてつや)が見かけると止めに入る。

しかし鐡矢は幼いころに両親を失い、貧しさで学業もままならないまま社会人となった何の取り柄もない庶民に過ぎず、誰も言うことを聞こうとはしない。実力主義の学園内では力なき者に人権はないのだった。

それでも満奈を助けたい鐡矢はテニスでの勝負を挑む。おもしろい見世物だと試合が行われるのだが当然勝負にならない。なんとか球にくらいつこうとがむしゃらに動き回っている鐡矢に満奈がアドバイスを送る。

「お願いもうやめて!自分をそんなにいじめないで!」

その言葉を聞いた途端、鐡矢にある記憶が蘇る。「坊主よ、自分で自分をいじめるものでないぞよ。」それは、両親の死で自暴自棄になっていた鐡矢にホームレスの老人がかけた言葉だった。それ以来、そのホームレスのもとに通っては謎のカンフーを教わっていたのだが、その老人もあえなくトラックとの交通事故で死んでしまったことで人生に期待することをやめ、その時の記憶も封じてしまっていたのだった。

その記憶が満奈の声で今、鐡矢の胸に蘇ったのだ。懸命に師匠の教えを思い出すうちに鐡矢の体からオーラが放たれる。そのカンフーとは、古来に中国より渡ってきた道士が天と地をつなぐ火山口で修業を積み会得したとされる星竜拳だった。

星竜拳は大地の息吹を体に取り込み自分の血をマグマのように熱くたぎらせて力を得る拳術なのだが、寿命を縮めてしまう危険な秘術ということで決して表社会に出ることはなく、細々と伝承されてきたものだった。

鐡矢はその力を使い見事に相手からポイントを奪う。超能力を持たない奴隷階級にポイントを取られたことで動揺する部員たちだったが、不思議な力に興味を持ったキャプテンの漆原茉莉(うるしばらまつり)は正式に試合を要求し、勝てば満奈を解放するという条件で鐡矢は申し出を受けるのだった。

このゲームはストーリー仕立てのセミオートのコマンド選択式テニスゲームになります。

プレイヤ―は主人公の鐡矢となってゲームを進めます。

主人公はテニスの腕が未熟なので、ヒロインの満奈から学んでスキルアップさせてゆきます。

ゲーム要素は簡素ですが、あくまでストーリーのおもしろさが売りとなります。

新世代テニスを存分に楽しんでください。

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