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手術後の戦い

乳がんの手術が、滞りなく終わりました。特にトラブルというものもなかったようです。

全身麻酔も「どんな感じなんだろうワクワク」と若干期待していたのですが、眠るタイミングはさっぱりわかりませんでした。手術室で「麻酔入れますねー」と言われてふと気がついたら手術が終わって名前呼ばれててやっぱり手術室。うーん何もわからない。

ただ、麻酔から醒める時は、少しの間ですが「呼んでる声は聞こえるけど目も開けられないし体も動かせない」という状況になり、これが閉じ込め症候群ってやつか! と思いました。まあ何度も体験したくはない状況です。


手術が終わっても、当日は何も食べれませんし起き上がるのもNGです。術前にOS-1を飲み、術後3時間以降は水は飲めますが、翌日の朝までそれだけです。

「痛かったら我慢しなくていいのでナースコールで呼んでください」とも言われます。

が、麻酔が覚めたら、痛いのですよ。

「腰」が。

もともと腰痛持ちです。仰向けで長時間動かずにいるとてきめんに腰にきます。手術の傷はぎゅうぎゅうに押さえつけているので痛みはそうでもないのです。とにかく腰! 腰が痛い! 体起こしたい!

「すみません、ベッドの頭起こしてもいいですか?」

「だめです」

あおおおおおおお(泣)

傷口を上にして横を向く体勢になることは出来ます。とりあえず懸命に横を向きます。横を向くとちょっと楽です。ですがやっぱり起き上がりたい。

手の甲に点滴が入っていて非常に邪魔です。なんでこんなところに入れやがった麻酔医。尿道にも管が入っています。ふくらはぎはエコノミー症候群防止のためきっついタイツを履かされて延々機械で謎のマッサージをされています。邪魔です。ああでもじっとしていると腰が腰が。

そもそも、「手術当日は〜」と言われますが、手術が当日のどの時間帯かはおそらく考慮されないのです。私の手術は朝イチだったのです。当日夜くらいになると既に傷も落ち着いていて、寝るのも飽きているのです。

看護師さーん、昼に手術した人ならきっともう起きてもいいくらいの時間なんじゃないの〜〜?

眠れません。そもそも寝すぎです。睡眠は足りています。横を向いて寝ようとしても睡眠は切れ切れです。そして腰が痛い。ついでに腹もすごい勢いで鳴るのです。なんせOS-1と水しか飲んでません。

そんな感じで、腰痛と戦い、点滴の管や謎のマッサージ機と戦い、鳴り続ける腹をなだめつつ、じりじりと夜明けを待ったのでした。午前6時、看護師さんの「もう頭起こしていいですよ〜」の言葉がどんなに嬉しかったか!!

そして、午前8時、朝食の美味しかったこと! とは、なりませんでした(笑)。大概のものは美味しく食べられる私ですが、ここの病院食はビミョーーです。コンソメスープの具が大根と小葱だった時には栄養士を小一時間問い詰めたくなりました。


手術なんて心配しなくても大丈夫だろ〜と軽く考えていたのですが、こんなところ(腰)に伏兵がいたか! という状態です。今回、腰痛との戦いがあまりに辛く、「将来寝たきりになんかなったら地獄じゃね?」と思ってしまっています。本気で足腰鍛えようかと思っています。

実は年内にもう1回手術があるだろうと言われています。人工透析(腹膜透析)の「口を作る」手術です。腰は大丈夫なんでしょうか腰は。この腰痛を防ぐためには、やはりあれでしょうか、腹筋でしょうか。やはり腹筋を鍛えなければいかんのでしょうか。

腹筋の鍛え方、改めて検索することにします。

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