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季節の変わり目奮闘記【冬】


紛うことなき冬だ。


ぜんぜんめげている。

めげているので本日もそれをしっかり記録しようと思う。




人生において相変わらず、すこやかになにも成し遂げていないが、そんなことは関係なくぜんぜん疲れている。


寒さって、奪っていくものが多いと思う。

自分は暑さも寒さも平等に、一般よりかなり得意ではない不良品のような人間(なのでひとりで元気に生きています。𝐻𝑎𝑝𝑝𝑦♪)なのだが、やはりそうなりかけの時期は適応するのに時間がかかり、いっそう身体にこたえる。

個人的に、暑さは過剰なエネルギーで飽和状態になり疲れるような感じだが、寒さは全てを奪い去ってエネルギーが生み出されなくなるようになって疲れる。


常々、ただはつらつとしていることだけがいい事ではないし、どちらの面も持ち合わせた自分けっこう魅力的じゃんと思っているが、それにしても基本なにかにつけてずっと疲れている。


すぐにめげてしまうくせに、そういう時に限ってくだらないことはいくつも思いついてしまう。

身体と頭のずれがなんかちょっとばかみたいで笑ってしまう。

イメージで言うと、すごく体力に自信がある父親が子どもの運動会でリレー選手として出場して、子どもに全力で手を振り返したスタート直後に足がもつれて激しく転ぶときの「?????」となる乖離のしかたのような感じだ。


ふだん市井に生きる大人の大失敗する姿ってあまり見られないから貴重で好きなのだが、あのレベルの大失敗が身体の中で頻繁に起きているので、ちょっと落ち着いたらいいのにと思う。


毎年そうなるくせに対策しないので、季節が変わるごと、毎年ひとり大運動会を人知れず開催し、人知れず大失敗している。



大人って、対策できるよなと思う。
大人というのはもちろん年齢の話ではなく、あり方の話だ。


行動がずっと地続きでいくつも存在していて、次はこうしようとか、これがダメならああしようとか、それに対して日々アップデートしていくのが大人だよなと思う。


自分は、「あ‼️これやってみよ〜っと‼️」と思いたち、うまくいったら「𝐻𝑎𝑝𝑝𝑦‼️」となって夜スヤスヤ眠るし、うまくいかなかったら「二度とやんね〜‼️」となって夜スヤスヤ眠る。


そうして次の日の朝、初めてこの世界を見た人のように新鮮に起きるのだ。


これはあまり共感を呼ばないと思うし、だからこそ、芸人になる以前から自分の物ごとの見方、捉え方にかなりプラスに働いていると自負しているのだが、それにしたって毎度生まれて初めて取り組むので、非常に疲れる。


こう、YouTubeって無料版だとバックグラウンド再生できず、さっきまで楽しく見ていたのに少し離れると「はじめまして😁」みたいな顔するよねっていう、そういう話だ。

自分は人生、いやそんな大きなくくりではなく、毎分ずっとそうなのだ。

より具体的な話で言えば、人間は朝起きたら顔を洗って歯磨きをしてご飯を食べて服を着替えて髪をとかして、をまあまあ無理なく行える(らしい)が、そのセットを作れたためしがない。

生まれて初めて顔を洗うみたいに、「顔を、、、洗うぞ❗️」と思って洗い、生まれて初めて歯を磨くみたいに「歯を、、、磨くぞ❗️」と思って磨いている。



出かける時間にご飯を食べていないことを思い出すので、パンをむんずとつかんででかけたりするのだ。

自分にとってはありふれた日常だ。


自分が化粧をせずに出かけることがほとんどなのは純粋にそれが理由だ。
聞かれることが多いが「あ、毎分新たな自分に生まれ変わっているので・・・」と言って伝わるわけないので毎度適当に違う理由を話している。

全てに、覚悟をもってやらないと、必ずどれかを忘れる。
忘れてもいいようにすべてのかばんに歯ブラシが入っているのだ。なんていじらしいんだ。

自分が人と何かを共同することや、人と関係を築くことに後ろ向きなのは、こういう面でいつか必ず迷惑だと思われることが分かりきっているからだ。


すべてを改善することなんてこの年まで無理なら無理に決まっているし、たとえ理解されても人は好きだが気にしすぎてしまうので、現状の最適解である気にする機会を減らすという選択をとっているのだ。
(YouTubeとかは目に見えるものがすべてなので割り切ったコンテンツとして捉え、こことはまた違うかなり市井に生きているときの自分をお送りしていると思う)


養成所時代仲のいいクラスメイトに「人間を好きだが力の加減がわからず傷付けるのを恐れて花を愛でながらほら穴に暮らしているかなしい怪物」と形容された。

暗すぎる❗️ 全く違う理由でつけたが、だてにこの名前を選んでいないなと思う。
(何度も言うが、いまの状態としてはお風呂上がりに腰に手を当てごくごく牛乳を飲んでいるので安心して欲しい)


毎分そうなる人間が、「冬」とかいうあいまいな概念を覚えられるわけがない。




覚えられないので、サプリメントを飲んでみることにした。



身体が重たい気がするのは寒くて血流が滞っているからだと思うので鉄分を摂り、光を浴びる代わりにビタミンDを摂り、朝すっきり起きるためにビタミンBを摂るのだ。


いい加減にして欲しい。


自分の面倒なところは、できないくせに長いことかなり厳しい環境にいたので、自分に対して指図する指揮官の自分が存在しているところだ。

外に出て日中動き、健康的な食事を取れというのはわかっているが、自分は指図されるのがめっぽう苦手だ。


食事は先程述べたように平気で1日忘れたりする(思い返すと今日は起きてすぐの食パンと、おやつのたべっ子水族館しか食べていない)ので難しいし、外に出たい時もあればぜんぜん出たくない時もあるし、銭湯ならまだしも服を着た状態で汗をかくのもいやだ。あーいやだ。やだやだ。寒いのやだ。


あーうるさい!うるさいうるさいうるさい!じゃあ寝ろ!一生寝とけ!人と関わるな!静かにしてろ!


一生寝ていたくないので、サプリメントを飲み、冬を満喫する記録をお届けするその日まで、これからもこのnoteをうじうじ更新していこうと思う。

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