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【ピアノ日記】本番当日の過ごし方をリサーチした

前回投稿した、地方でピアノの発表をしたことに関連して。その時、当日にほとんど練習できないまま本番を迎えるという、あまりこれまでに経験のないシチュエーションだったので、当日はどういう風に過ごしたらいいかなと色々考えた。

そもそもプロの人って、演奏当日はどんな感じなんだろ? 以前、室内楽をやった時に、弦の先生のおっしゃっていたことなんだけど、プロの人は例えば弦楽四重奏を演奏する時など、たとえリハーサルの時間がきちんと取られていても、要所要所を確認するだけで、4人で全楽章を通したりはしないそう。へ~っ、そうなんだ、さすがだなーとびっくりした記憶がある。
(アマチュアの私たちはとりあえず一通り通さないとなんか不安! でもこれは仕方ないわ。だって月曜から金曜まで、音楽とは全く関係のない仕事をしているメンバーがほとんどなんだから、まず頭を音楽のモードに持ってくるまでが大変なんよ)

せっかくなので、今回ピアノの先生にも聞いてみた。

まずは普段、普通のレッスンを受けている先生に、決められたリハーサル時間以外の過ごし方を。
「もちろん楽屋に楽器があれば少し弾いたりはしますが、ずっと弾くということはありません。ただ、全く関係ないことをする気は起きないので、楽譜を見たり、近くに公園などあればそこで一人静かに気分転換することもあります」とのこと。プロの方も、人によって当日の過ごし方は全然違うともおっしゃっていました。

次にアレクサンダー・テクニークのレッスンを受けている先生に、当日事前に楽器を触れないシチュエーションの時はどうしたらいいでしょうか、と聞いてみたら、「指は動かさず、でも弾いている時と同じように体の状態を繊細に作って、仮想でゆっくり一通り脳内演奏してみるとよいでしょう。頭の中で鳴っている音をよく聴きながら」とのこと。これをすると、実際弾くのと同じくらいの効果があるらしい。

そしてどちらの先生も、私が不安に思っていた、「指慣らしできないからどうしよう」とかそういうレベルのことは全く心配なさっていないのだった🤣そりゃそうだ。お二人とも、TきょうG大ピアノ科卒の超エリート、楽器の前にひとたび座ったら、難曲でもいきなりバリっと演奏できる方々なのであるから……。指慣らしとか言ってるレベルじゃないよね😅先生方ぐらいの演奏家になると、指や脳を疲れさせることはせず、どれだけ本番に最高の集中力を持ってこれるかに注力されるんでしょうね。

前回の投稿に載せた、川上昌裕さんの著書「ピアニストは、進化する」にも、人によっては脳を休ませるために本番前日からいっさいピアノを弾かないこともあるかもしれないと書いてあった。それは2時間フルのリサイタルで、しかもリストなどのレパートリーを弾く場合の例なのだろうか…?(かけ離れすぎていて想像もつかない)

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ピアノの楽しみ方もここ最近は色々だなと思う。旅先での弾き合い会みたいなのも、今後またあるかもしれない。

それに、私は今東京に住んでいるから何とも思っていなかったけど、地方の人がコンクールで東京に来る時などは同じ問題が発生するだろう。
でもなんだかんだ言って結局、旅先だろうが自宅だろうが、当日練習できないことがなんのハンデにもならないくらい、正しい練習を積み重ねて、その曲を現時点での納得がいくところまでとことん弾き込めているかどうかに尽きると思った(←そしてそれが難しいのだ😭言うは易し、行うは難し!)。

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