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破壊と創造

小さい頃は物を壊すことが好きだった。
物を壊すというより、繋がっているものを外したがっていたそうだ。
ウルトラマンのソフビの上半身と下半身を外して、怪獣たちの上下と組み替えて遊んだ。
小学生になると、授業中の暇つぶしはもっぱらボールペンの分解であった。
何度、ビョーーーゥンとバネを飛ばし、何度赤ペンのつもりで青で丸付けをしたことか。
とにかく、小さい頃はものを分解、外すことが好きだった私は、小学校高学年であるものに出会い、夢中になった。
それは、ガンプラ である。
祖父母からのお土産の中に小さなガンプラが入っており、兄弟で分担してよく作ったものだ。
だが、小さいガンプラを3人の兄弟で分け合いながら作って満足するだろうか。
いや、するはずがない。
だから、分解した。
分解してまた作り直せば自分ができなかったところも楽しめる。
だが、無理矢理外そうとしてパーツを割ってしまった。
ボンドでくっつけようとするが、指紋がどうしてもついてしまい、前のようにかっこよくはない。その時のなんとも虚しいことか。。
中学生になると自分で買う。ということを覚えた。お年玉を使って、ゲームよりもガンプラを買って作っていた。
こうして、壊すことを好きだった私は作ることにどんどんとはまっていった。
数年後には大学生となり、工学部に入るきっかけになったのは、壊すこと楽しみより作る楽しみを教えてくれたあの小さなガンプラだっただろう。
今は作ることのほかに「直す」ことを覚えた。
壊れたら自分で直す。別のもので代用することも楽しめるようになってきた。
そこで今日はパソコンを直そうと思う。
前から無線の接続ができなくなっていたパソコンが先日とうとう電源が入らなくなってしまった。
メーカーの保証期間はもう過ぎてしまった。
自分で直すしかない。
直そうとして壊してしまったら??
その時は、諦めて修理にだすか新しいものを買おう。
リスクはあろうが、こんな楽しめる「おもちゃ」を手放したくない。
さぁ、破壊か創造。どちらに転ぶだろうか、、

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