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自動車の映画祭をつくりました。

International Auto Film Festa (Official Site)

SNS動画サービスが普及するなかで、
多くのクルマの映像に出会えるようになりました。

名曲と呼ばれる音楽のように、
時代を越えて愛される作品。語り継がれる作品。
クルマの素晴らしい映像にはその時代のクルマ文化を築き、
さらには後世へその文化を伝えていく力があると考えています。

誰もが主体的に発信出来る時代だからこそ、もっと親しみやすく懐の深い映画祭があって良い。


荒削りであっても良い。新たな才能を見つけ出せる場でありたい。

クルマをテーマにした映画祭が、機能としては広告祭になってしまっていることがある。広告ばかりが集まる場では、申込みの時点で対象から外れる作品が出てしまいます。

例えばプロ向けカメラメーカーREDが支える自動車映画祭「International Motor Film Awards」は、広告祭としての傾向が強めな印象です。
広告祭の代表例として「カンヌ広告祭(カンヌライオンズ国際クリエイティビティ・フェスティバル)」があります。歴史ある世界的に有名な広告祭ですが、自分が関わった広告が受賞することも何度かありました。
広告祭で評価されることはとても大きな名誉である一方で、「広告」という機能が前提として求められてしまい、クライアント企業や広告代理店の場である印象は強く、個人としては少し遠い世界の出来事に見えてしまうことがありました。

広告としての機能の有無はもちろん、プロとアマチュアとの圧倒的なバジェットの差があったとしても同列に評価できる映画祭でありたい。
それは誰もが(対象であると思える)応募しやすい映画祭であることが大切だと考えます。

全世界を対象にした映画祭であること。

時代を知る上で、全世界の作品を見てみたいと思う。クルマとの関わり方や使われ方は、複数の国々の自動車文化を覗く方が面白い。

ドラマ、ドキュメンタリー、MV、PV、アニメーション。作者の国籍も、年齢も、企業も個人も問わない。
「クルマがテーマの作品」であれば審査対象となる映画祭。

世界を対象にする時には、シンプルさが大切だと思っています。
言語も異なる文化圏で正しく伝えることも困難になる上、集める前に細かく定義づけしてしまうと、可能性を狭めてしまうこともある。実際に集まった作品から気付かされたり、発見することも多い。

クルマへの愛は様々なカタチがある。誰もが参加出来る映画祭へ。

クルマの世界は面白い。とても幅の広い楽しみ方がある。
SNSを覗けば、痛車、ドリフト、ストリート、サーキット、ドレスアップ、音楽、ファッション、アウトドア、旅、e.t.c。
それぞれの視点でクルマを楽しんでいる人たちがいて、文化として根付き広がっている。

自動車が主要産業である日本から、そういった取り巻く文化的な側面までもクルマを語る場として映画祭が見えてくると面白くなる。
映像化するという行為そのものも文化のひとつでもある。

もちろん境界線が曖昧な部分も出てくる。
どこまでを自動車文化とするのか。どこから切り離すのか。そもそも切り離す必要はあるのか、ないのか。
考えているだけでは始まらず「まず、作品を募集してみよう」っと誕生したのが2022年11月のことでした。

映画祭は誰のためのもの?

シンプルに「クリエイター」のものと考えると、いろいろと落ち着きます。
映像作品は作品を見る側の楽しみでもあるけれど、常に作り手にスポットが当たる映画祭でありたいと思う。

映画祭の存在自体を、もっと周知させる必要があるのは承知の上。
ゼロからのスタートで全てが始まっています。
今は出来ることを一歩一歩進むことを大切に。

歩みながら仲間が少しずつ増えていくことが理想的だと考えています。
出来るだけ多くの方々に応援してもらえると嬉しいです。

International Auto Film Festa (Official Site)

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