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我が子。知的障害の診断。将来はどうなっちゃうの?勉強はムリゲー?②

こんにちは! 小学校の支援員をしていましたnanoです。

今回は、勉強をどんな風に進めれば良いのか、一番大事なポイントについて、お話していこうと思います。


一斉にスタートしたはずなのに、お友達とは「歩み」がちがう。

障害をお持ちのお子さんは、学校の一斉授業で勉強をするのには、困難な面もあるかと思います。

例えば、
集中力が続かず、先生の話をじっと聞いていられない
・そもそも、先生の話がよく分からない。だから集中力も続かない
・先生の話を聞いていたけど、覚えられない
などなど、
お友達と一緒に授業をスタートしたはずなのに、
同じ道を歩んでいるはずが、
障害をお持ちのお子さんの場合は、その道は、
でこぼこ道。
急すぎて登れない坂道。
・坂道どころか大きなが出現。
誘惑がいっぱいの道……。
お友達の道とはかなり違います。
だから、スタート地点は一緒のはずなのに、お友達と同じようにはゴールに辿り着けず、学習が遅くなってしまう事が多いのです。


勉強を進めるのに、一番大切なポイントとは…?

お友達と一斉にスタートした、学習理解への道のり。
お友達と違って、その道は、誘惑いっぱい・デコボコ・急……
歩きにくいので、ゴールまでに時間がかかる…。
では、どうすればいいのでしょうか?

一足先に、スタートしちゃえばいいのです。
つまり、「先取り学習」です。

これを聞いて、「もうやってます!」と、いう方は、もうこれ以上の記事は、お読みにならなくても大丈夫です。
逆に、「やってない」「そんなのうちの子には合わない・できないわ」とお思いになった方は、
是非、是非、最後までこの記事を、お読みになってください!

なぜ知的っ子・発達っ子には、先取り学習が重要なのか?
理由やメリットを、お話していきますね。



理由その1:知的っ子・発達っ子は、「初めてのことが苦手」

知的っ子・発達っ子は、「初めてのことが苦手」なことが多いです。
例えば、避難訓練のサイレンや、体力測定など、イレギュラーなことや、初めてのことは、どうしたら良いか分からず、不安になったり、過敏に反応し、パニックを起こしたりします。
それは、このような行事だけではありません。勉強も同じです。
そんな意味からも、知的っ子・発達っ子には、先取りは、絶対に欠かせないんです。
学校で習う前に、可能な限り、「先取り」で教えてあげてください


理由その2:学校の勉強が分かる

言うまでもありませんね。これは定型発達のお子さんでも同じです。
一度習っているところだから、学校の授業が分かる→楽しい→楽しいから好きになる→好きだからもっと先取りで勉強する→もっと学校の授業が分かるようになる……という正のスパイラルに入ることが出来ます


理由その3:自己肯定感が上がる

知的っ子・発達っ子は、お友達との関わり方が、あまり上手ではありません。相手の意図していることをうまくくみ取れず、ちぐはぐな返事をしてしまったり、悪気は無いのに相手に失礼なことを言ってしまったり…。
仲の良いお友達が出来ず、淋しい思いをすることも多いです。


ドジっ子で、可愛い感じで、みんなに愛されるお子さんもいらっしゃいますが、お友達とうまく関われず、悩むお子さんの方が多いかと思います。
それこそ、自己肯定感が下がってしまうと思います。

そんな時に、「勉強はできる」という自信があれば、救われる部分があります。

よく、「勉強を無理にさせると、自己肯定感が下がる」なんておっしゃる方がいますが…全く逆だと、私は思います。

人間関係で、挫折をしやすいからこそ、
勉強は、自己肯定感を上げる、大切な砦のようなものなのです。

相手が人間であれば、理不尽な理由
「その発言は間違ってるよ」
と言われることもあるでしょう。

でも、勉強であれば、理不尽に
「その答えは間違ってるよ」
言われることはありません。

社会に出たら、口下手なばかりに、損な役回りをしたり、
評価されないこともあります。
でも、勉強は、努力した結果が見えやすいです。
そして、誰でもが、公平に評価してもらえます


理由その4:準備期間にゆとりが持てる。試行錯誤ができる。

先取りが進めば、それだけ、準備期間にゆとりが持てます
例えば、2年先の範囲まで、先取りが進んでいたとしましょう。
小学3年生なら、小学5年生の範囲をしていることになります。

小学5年生・算数で考えると、理解しずらい分野の一つに「割合」があります。でも、2年の猶予があれば、その間に、色々な試行錯誤ができます。
学校での、「一斉スタート」が始まるまでに、理解しちゃえばいいのです。

逆を言えば、だからこそ、学習を始めるのは、早め、早めにしましょう!
小学校に入る前から、早い時期に先取り学習を始めて、どんどん、どんどん、先へ先へ、進んでいきましょう。

とは言え、勉強で自信を付けられるのは、発達障害とは言っても、IQの高い子の話でしょ

そう思っている保護者の方は、多いのではないでしょうか?
私は違うと思います。
「ドラゴン桜」で「ブスとバカほど東大に行け」というセリフがあるのをご存知でしょうか?
確かに、もともと持っているスペックの関係で、
理解・習得するまでに、時間が、かかることもあると思います。
でも、先取り学習で、自信を付けられれば、先ほど話した「正のスパイラル」に入り、どんどん勉強が得意になっていく可能性は、
どんな、お子さんも、持っている
と思います。

どうか、どうか、
最初から、挑戦する前から、お子さんの可能性を、
諦めないで欲しいと思います。


いかがでしたでしょうか?
お子さんに、障害があると分かると、知的・発達、どちらに関しても、
ほとんどのお子さんの場合、「勉強は諦める」お母さんが、多いように感じます。

本当に、もったいない!

です。
それに、お父さん・お母さんが、諦めないであげてください!

今回は、「皆と一斉に学習するのが苦手」なのだから「一足先にスタートしちゃえばいい」んだ、ということを記事に書きました。

少しでも、参考になることがありましたら、幸いです。


最後までお読みいただき、ありがとうございました。



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