【43】軽やかに日々を過ごす。

ここ最近を振り返ってみると、ちょっとしたことがきっかけで「自分ってだめだな〜」と思ってしまうことが増えた。

他人からちょっと何かを指摘されるだけで、「自分はこの世で一番ダメな人間なのでは？」と自分自身を責めてしまう。大げさに聞こえるかもしれないけど、実際にそれくらい思い悩んでしまうのだ。しかもグズグズしている性格だからか、ひとたび何かで怒られたりすると、寝ても覚めてもそのことで頭がいっぱいになる。最悪の場合、他の仕事が手につかなくなるくらい。

さて、困ったものだ。困ったなぁ。そんなのはよくないと散々自分に言い聞かせてきたんだけどな。まあ、それがいけないってことがわかっていながら思ってしまうのが、人間なのかもしれないけど。

何かを理解することと、実際にそれができることは違う。全然違う。英文がスラスラ読めても、いざ話そうとすると全く言葉が出てこないくらい違う。いや、多分それ以上に違う。

周りから見ると、今の自分は悩んでいるように見えないのかもしれない。外側は冷静を装っているように見えるかもしれないが、内側は感情がいつも乱高下している。そのため、1日が終わったときは心の底から、思いっきり疲れていることも多い（それはそれで生きてる実感があるような気もするけど）。

そんなことをかれこれ考えていると、今日ふとある記事に出会った。

“たとえば「オリンピック出場」のように年齢制限のある夢もあるけど、時間切れになったなら、「シニアの大会に出場」に変更したっていい。”

夢を持っていなくても、夢をかなえられなくても、自分を責める必要はない｜吉玉サキ
https://t.co/VN4GbPk4g5 #Dybe @dybe_webさんから

— 古山貴大(こやまたかひろ)🐸 (@taka20161201) November 14, 2019

自分を卑下する云々とはちょっと違う内容だけど、記事を読んでいると、心がフッと軽くなった気がした。

生き急いでいたんだと思う。「はやくできるようにならなきゃ」「こんなところで躓いているようではダメだ」と、自分にどんどんプレッシャーをかけて追い込んでいく。そうすることで満足感を得ようとしていたことに、ようやくだけど気づいた、のかもしれない。

生き急ぐことで得られることもたくさんあると思う。成長スピードだって上がるだろう。だけど、そんな生き方、長くは続かない。

僕は食事や睡眠の時間はたっぷりとりたいし、「きれいだなぁ」「すてきだなぁ」といった感性は失いたくない。常に心に余裕を持って、心身ともに健康で過ごしたい。どうせ生きるなら。

「人生はあっという間」という言葉を耳にする。確かにここまでの人生を振り返るとあっという間だった。10年後、20年後、30年後、40年後……。これから先も、きっとそう感じ続けるのだろう。だけど、だからといって、「こんなんじゃだめだ」と人生を急ぎたくない。別に急がなくても、日々は勝手に過ぎていくのだから。

目の前にある一つひとつのことにきちんと目を向けること。「自分いつも頑張ってるやん」ってときには自分をほめながら、軽やかに日々を過ごそうと思ったのでした。