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NHKクロ現で放送された若者の海外出稼ぎ

🍓2023年2月1日放送クローズアップ現代・日本人の若者が海外に出稼ぎへから1年

私はこのHNKの放送をリアルタイムでみたのですが、円安や日本の賃金停滞を背景に、海外で働く日本人若者が増えている現象に焦点が当てられていました。

多くの若者がより高い収入を求め、また日本の労働環境に対する不満から海外へと目を向けています。

特にオーストラリアでのワーキングホリデーが人気で、若者たちは日本よりも高い収入と働きやすい環境を体験しています。

将来的には、日本に戻るか海外に留まるかについても若者たちの考えが紹介されており、彼らの多くが日本の現状に希望を持てず、海外での生活に魅力を感じていることが明らかにされていました。

日本の倍稼げて、貯金がみるみるたまる!というのがオーストラリアワーホリを体験した若者の総論としてありました。


📊株価がバブル以来最高値となったが若者の労働環境は良くなったか

昨年、日本の大手企業は約25年ぶりの大幅な賃上げに合意し、物価上昇を背景に平均約3%の賃金上昇が見られました。

これは、物価上昇率とほぼ一致するもので、過去約30年で最大の上昇幅となりました。

しかし、小規模企業の従業員にとっては状況はそれほど楽観的ではなく、これらの企業はコスト増を顧客に転嫁するのに苦労しています。

また、日本の労働市場は、数十年にわたる深刻な労働力不足に直面していると予測されています。

2023年の報告では、2040年までに1,100万人以上の労働者不足が発生すると推定されています。

しかしながら、日本の実質賃金は2023年11月時点で20ヶ月連続で減少しており、消費者の購買力が低下している状態が続いています。

人で不足であるのに若者が賃金に不満を持っているのは魅力的な職がないからにほかありません。

誰だって好き好んでマックジョブなんてしたくありません。賃金高いなら我慢してやりますけど。

🏢日本の中小企業の割合は99.7%。潤うのは大企業だけ

日本経済における中小企業の重要性は計り知れないものがあります。

全企業数の約99.7%を占め、国内雇用の大半を支える基盤となっている中小企業。

しかし、経済の恩恵がもたらされる際、主に潤うのは大企業のみという現状があります

最近の経済情勢では、大企業は賃金の大幅な上昇や、国際市場での競争力強化により、その利益をさらに伸ばしています。

一方で、中小企業は資源の限られた中、高い物価や人件費の上昇に直面し、その経済的圧力はますます増しています。

特に、円安や原材料費の高騰が直撃する中、大企業は規模の利点を生かしてこれらの問題をある程度まで吸収可能ですが、多くの中小企業にとっては、これらのコスト増加を顧客に転嫁することが難しいのが実情です

ですから若者に限らず中小企業に勤めているほとんどの人が経済的豊かさを何も感じられない状況もしくは悪化していると感じているのです。

📉2023年、ついにドイツに抜かれGDP世界第4位に落ちてしまった

日本の経済が大きな転換点を迎えました。長年にわたり世界第3位の経済大国としての地位を保ってきましたが、2023年にはその座をドイツに譲り、GDPランキングで世界第4位へと後退しました​​​​​​。

この事態は、ただ単にひとつの順位が下がったということ以上の意味を持っています。日本経済の根本的な脆弱性が露呈した瞬間でもあります。

日本は、高齢化社会の進行、労働力不足、生産性の停滞など、数多くの内部的課題に直面しています。これらの問題は、長年にわたり経済成長を抑制する要因となってきました。

少子高齢化の問題は1970年代から議論されつづけてきましたが、自民党が何の対策も講じなかったことに責任があると私は思います。

選挙に行かず表を放棄した結果が今の惨状に直結しているので国民の責任であることも明確です。

さらに、2022年と2023年には円の価値が大幅に下落し、これが名目GDPのドル換算額を押し下げる一因となりました​​。

日本銀行のマイナス金利政策もまた、円安を促進する一因となり、日本経済の国際競争力を損なう結果となっています。

こうした背景の中で、日本政府と日本銀行は新たな成長戦略を模索していますが、2023年には技術的なリセッションに突入し、日本経済の先行きに暗雲が立ち込めています​​。

今に始まったことではありませんが💧

☠日本を捨て海外に活路を求める日本の若者

かつては海外の報酬に魅せられて日本人エリート人材の海外流出が問題になっていましたが、時代は英語を話せないうえに特別なスキルがなくても海外流出してしまう時代になりました。

私が書いた農業ファームに特化したオーストラリアワーキングホリデーバイブルです。

つい数年前まで若者は物欲がなく海外にも興味がないと言われていました。

でもそれは真実ではなく、豊かな環境でない中、内にこもることで散在しなくてもよいスマホゲームや動画、アニメなどに熱中し自己防衛してきたのです。

私たち若者は取り巻く厳しい環境に適切に順応しているのです。生まれたときから上の世代とは比較にならないほど良い思いをしていない我々を見下すのは本当に勘弁してほしいです。

自分達の利益だけを追求して社会全体のことを考えてこなかった上の世代の人々や政治家がこの国をここまで失墜させてしまったのです。

それなのに若者がそれら老人の面倒を見ないといけない?
ふざけるなって感じです💢

海外に出稼ぎに行き、お金を貯めて日本に帰り、日本でその金を使えば日本の経済にも貢献できることでしょう。

ですが、日本に何の魅力もなくなってしまったら、日本の若者は出稼ぎ先で永住するという選択を取るかもしれません。

もしその流れが加速するならば日本は老人だけの国になりやがて消滅するでしょうね。

𠮟れない・厳しくできない風潮・甘やかす時代は逆に厳しい時代

パワハラ、モラハラ、セクハラ、スメハラ、カラハラなどハラスメント全盛時代で、上司と部下の関係に限らずあらゆるものをハラスメント化させて世の中がクリーンになって行こうとしています。

表面上とても寛容な社会が構築されようとしています。

しかしいったん立ち止まって考えると恐ろしい実力社会、格差社会に拍車をかけていることが分かります。

なぜなら実力のない者、優秀でないものは、叱られない代わりに関りを持たれなくなり放置されてしまうからです。

ダメな人間も周囲(上司や先輩)が鍛えてまともにするという道がなくなってしまいました。

生まれた環境から育つ環境まで様々な要因が絡んで一人の人間になるわけですからもちろん人は平等なんかではありません。

しかし上下関係がしっかりしていて、ダメな人間もお尻を叩かれて一定のレベルにしていた社会ではある程度食べていくことは可能でした。

全てがクリーン、ハラスメントを許さない社会ではできない人間にアドバイスすること自体がハラスメントになってしまう可能性に満ちています。

そうなると生まれた環境+自己努力だけで人は戦っていかないといけなくなります。

最初から平等でない人生が更に平等でなくなります。

自分の頭で良く考えてサバイブしていかないといけない世の中になってしまいました。

だからいったん日本というぬるま湯に見えて実は冷たい氷水になってしまった場所から一度飛び出して世界を見て見ることは優秀でない私たちにとって実はとても大切なことなのです。



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