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子ども達がのびのびと動く仕掛け

 サッカーの指導でコーチング方法は「ミーティング」「フリーズ」「シンクロ」の3種類に分かれていて、コーチは場面に応じたコーチング法を使って、選手達へ指導をしていきます。

3つのコーチング法の説明をします。

1:「ミーティング(Meeting)」
 日本語では「会議」や「集会」などの意味があります。この言葉は、一般でもよく使われているので、皆さんもご存知だと思います。
 コーチングでも同じ意味で使われていて、全体で動きの確認などを行う時に使う方法で、チームとしての約束事が共有できる利点があります。

2:「フリーズ(Frieze)」
 日本語では「一時停止」や「動きの中断」などの意味があります。
 コーチングでもその意味のようにトレーニング中に選手の動きを一旦止めて、プレー中に起きた現象の確認などを全体で行う時に使う方法で、現象が起きたところで止めて行うので、タイムリーにプレーの確認ができる利点があります。

3:「シンクロ(Synchro)」
 日本語では「同期する」や「タイミングを合わせる」などの意味があります。
 コーチングでは、プレーを進めながら選手にコーチングをする方法で、動きを止めずに行うので、全体のプレー時間の確保ができる利点があります。

 この3種類のコーチング方法の活用して子ども達がのびのびをと動く仕掛けを作る事ができます。

3つのコーチング法を使った子ども達との関わり方

 わかりやすように僕が保育園の巡回スクールでやっている「オニごっこ」でお話しします。

 オニごっこを始める前にみんなで集合し集まった所でオニごっこでの約束を3つします。
 子ども達は、約束が4つ以上だと覚えて行動に移すのが難しいので、1回での約束は3つまでにしています。
 ここまでが「ミーティング」です。

 約束事を子ども達と確認をしたらオニごっこをスタートさせます。
 子ども達を観察しながら「逃げ方が巧い」「工夫をして追いかけている」など巧い動きや工夫をしている子を見つけて1回ストップをかけます。
 全員の前で、良い動きを再現して良い動きをした子を褒めてます。そして、みんなに拍手をしてもらいオニごっこを再開します。
 これをやると褒められた子は、自信を持って動きますし、周りの子ども達は褒められた事をマネをし始めていきます。
 ここまでが「フリーズ」です。

 あとは、自由にやっているのを観察しながら良い動きや工夫をしているのを見つけてあげて、1人1人を褒めます。
 ここが「シンクロ」です。

 できるだけ全員を褒めてあげるようにします。
 ここはとても大事で意識しているところです。

 3つのコーチング法を使って良い動きや工夫している所を共有していくと子ども達はたくさんの挑戦をしてくれるようになります。


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