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 僕は、関わる子ども達に「失敗と言うのは無くて、巧くいかない方法を見つけたんだよ」って話をします。

 サッカーは、ゴールキーパーというポジションの選手やスローインという試合の再開方法以外では、ボールを手以外で扱って相手のゴールにボールを入れて得点を重ねていくスポーツで、バスケットやハンドボール、野球よりもミスが多いスポーツです。

 そんなスポーツだからプロでも簡単にシュートは決まらないので、小学生年代になると、もっと決まりにくくなります。仲間にボールを受け渡すパスにしてもボールを自分が考えたところに運ぶドリブルにしても巧くいく事が少なくなります。

 子ども達と関わる巡回スクールや巡回指導でも簡単に巧くいくわけもないので、子ども達にとっては面白味に欠ける事もあります。なので、直ぐにゲーム(サッカーの試合)をして娯しむ事もいいのですが、サッカーの楽しさを知らない子ども達が多い場合には、手でボールを扱ってボール遊びから始める事もあります。

 手でボールを扱っても巡回スクールや巡回指導で関わっている年代の子ども達は、巧くいかない事が多いので、声かけする時の言葉が、冒頭でお話ししました「失敗と言うのは無くて、巧くいかなかい方法を見つけたんだよ」と伝えますが、その時に大切なのは「何故、巧くいかなかったのか?」に対しての答えを僕自身が持っている事です。

 「何故、巧くいかないのかの答え」を持っている事で、「何に挑戦したら巧くいくようになるのか」を導いていけるので、適当に声かけはできません。

 そして、その答えを直ぐに教えるのではなくて、子ども達が自分達で工夫をしながら巧くいく答えを探せるように「子ども達がやっている巧くいかない方法」と「こうやったら巧くいく方法」を両方やって見せて間違い探しをしています。

 間違い探しとかなぞなぞとかクイズって、ほとんどの子ども達が好きなようで、ここのような伝え方をしていると子ども達の集中力が増してきます。

 子ども達に大切なのは、少し工夫をする事で成功に近づいている事を体験してもらい「失敗しても工夫していくと成功できる」が、当たり前になる事です。

 僕は、大発明家トーマス・エジソンの「失敗すればするほど、我々は成功に近づいている」との言葉を子ども達が理解しやすい表現に変えて伝えています。

 日々の何気ない活動ですが、そこに子ども達の成長を促すキッカケがあるのを見逃さないように頑張って楽しみましょう。


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