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【私はなぜドラえもんが好きなのか】

こんにちは。バナナ星です。

「ドラえもんが好きなんだよね~」と言うと、「なんで好きなの?」と聞かれることが多いです。
こちらとしては少し困るこの質問。好きな理由の言語化って難しいですよね。

そもそもこの質問が成立するのは、好意の対象がドラえもんだから。
きっと、「『ONE PIECE』が好きなんだよね~」に対して理由は聞かれないと思います。
子どもから大人まで世界中で大人気の作品だから、『ONE PIECE』を好きなのは「普通」のこと。好きな理由は自明。

実際、『ドラえもん』も子どもから大人まで世界中で大人気なのですが、『ONE PIECE』に比べると10代後半~30代の支持層が薄い気がします。
ストーリーが子ども向けなので、メインのファン層は子どもとその親だと考えられます。

この前提を踏まえると、21歳の私がドラえもんに熱を上げているのは奇妙なことでしょう。

そこで本稿では、私がドラえもんを好きな理由を述べます。

まず、私とドラえもんとの出会い~現在までの変遷をまとめ、次に私がドラえもんを好きな理由を整理します。

それでは本文へどうぞ。


ドラえもんモチベーション

私自身のドラえもん愛を時系列に沿ってグラフ化したものが、「ドラえもんモチベーショングラフ」である。

以下、各年代について説明していく。


ドラえもんモチベーショングラフ

ドラえもんの土壌と愛の芽生え

出会いは覚えていない。実家に父が集めていた原作漫画が10冊ほどあり、気付いたときにはドラえもんと共にいた、という感じ。

加えて、姉が大長編ドラえもんの漫画を集め始めたので私も当然のように読み、F先生ワールドを浴びた。数えきれないほど読み返した。

また、なぜか『ドラえもん のび太のワンニャン時空伝』と『ドラえもん のび太の魔界大冒険』のビデオだけは実家にあり、何度も観返した。

もちろん、毎週のTVアニメ(当時は金曜日放送)も観ていた。
幼稚園生のなかでも模範的なドラキッズだったと思う。
ドラえもんへの愛は単調増加していった。

このような幼少期を過ごした結果、ドラえもんに対する基本的な知識=土壌が耕され、愛の種が蒔かれ、芽生え始めたわけである。

しぼみかけた蕾

グラフを見ると、中学生時代に谷があることがわかる。つまり、愛が冷めてきた時期である。

一般的に、多くの日本人は幼少期にドラえもんのアニメを観て育つが、中学生以降は青年向けの作品へと移行する。
これが、「ドラえもん離れ」である。

私も例外ではなかった。
中学1年生の時に初めてFミュを訪れて一時的に愛が強まったが、それが頂点だった。
毎週のTVアニメも毎年の映画も、いつの間にか観なくなった。

もちろん、幼少期に培われた基本的な愛が消えることはないが、積極的なドラ活(ドラえもん活動)はしなくなった。
こうして、順調に育っていた愛の蕾はしぼんでいった。

花開く愛

一度は下り坂を経たものの、その後ドラえもん愛は急速に高まっている。
きっかけはTHE ドラえもん展(以下、ドラえもん展)である。

ドラえもん展とは、「あなたのドラえもんを作ってください。」というお題で国内外のアーティストたちが制作した作品を展示したイベントである。
六本木をはじめとした国内各所で開催され、近年は台湾などの海外にも進出している。

私は中学3年生の時に、母を誘って六本木のドラえもん展に訪れた。
ドラえもん展にどうしても行きたかった、というよりは、たまたま部活の先輩がチケットをくれたことが契機であった。

しかし、このドラえもん展で衝撃を受けた。
ドラえもんに対する感情が「好き」から「尊敬」に変わったのである。

それまでの私は、ドラえもんを単なる漫画・アニメの一つだと思っていた。けれども、それだけではなかった。著名アーティストをインスパイアし、多種多様な作品を生み出させるほどの力をもっていると気付いた。

他のIPを見ても、こんなにも長く日本で支持されているもの、海外に浸透しているもの、そしてアートの展覧会にまで発展するものはほとんどない。

ドラえもんがもつ歴史や、人々の心を動かす不変的な魅力に感服した。

きっとこれからも残り続けるし、もっと多くの人を異なる角度でワクワクさせてくれるだろう。
そう予感し、私のドラえもんへの愛が深まった。
愛の花が開いた瞬間である―――


そして、現在に至る。
グッズやら映画やらアニメやらでずぶずぶと深い沼にハマり、ドラえもんへの愛は留まることを知らない。

ドラえもんを好きな理由

以上のように、私の対ドラえもん感情を概観した。

これを踏まえて考えると、ドラえもんを好きな理由は大きく分けて3つ挙げられる。

ドラえもんは家族

第一に、ドラえもん=家族的存在だから。

物心ついたときには傍にいて、アニメや漫画を通して理解を深めてきた。
私の21年間の人生において、ドラえもんは欠かせないパートナーだった。

家族を好きな理由を問われても答えに窮するが、確固たる理由は共に過ごした時間だろう。その意味で、ドラえもんは家族的存在だと言える。

だから私は無条件にドラえもんが好きだ。

ドラえもんはアイデンティティ

第二に、ドラえもん=アイデンティティだから。

私を特徴づけるものの一つがドラえもんだということである。

例えば、友だちが誕生日にドラえもんグッズをくれたり、ドラえもんの情報を共有してくれたりと、
周囲の人々にとって「バナナ星といえばドラえもん」「ドラえもんといえばバナナ星」という概念が定着している。

私を私たらしめるドラえもんに対して愛を抱くのは自然である。

ドラえもんはすごい

第三に、ドラえもん=リスペクトの対象だから。

ドラえもん展のくだりで見たように、ドラえもんには長い歴史を超える不変の魅力がある。そして、その影響力は今もなお広がり続け、アートという新しい発展の様相を見せている。

これらの点で、ドラえもんは他のIPと一線を画す唯一無二のIPだと考えている。
そんなドラえもんの発展をこれからも見守りたいし、私自身が寄与したいと思う。新しい時代のドラえもんを創りたい。

無限の可能性に開けたドラえもんへのリスペクトは、愛に転化する。

終わりに

本稿では、私のドラえもんモチベーショングラフを基にして【ドラえもんを好きな理由】を考察しました。
ただの自分史になってしまいましたが、書いている分には楽しかったです。

他のドラえもんファンの方々のモチベーショングラフも見てみたいです。

余談ですが、最後に一つ。
なぜ私は『』をつけずにドラえもんと書くのか?について。

実は、ドラえもん以外の作品について言及するときは、いつも『』を付けています(ex. 『ONE PIECE』)。

これには理由があります。
ドラえもんは私にとって多義性をもつからです。

キャラクターとしてのドラえもんであり、作品としての『ドラえもん』でもある。家族として、またアイデンティティとしてのドラえもんも存在する。

このように、私にとってのドラえもんには多重の含意があります。
単に『ドラえもん』とするのではしっくりこないと思い、ありのままのドラえもんと表現しているのです。

皆さんにとってのドラえもんにはどんな意味がありますか?


最後までお読みいただきありがとうございました。

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