見出し画像

津守真の保育者論

書籍「子どもの世界をどうみるか」で、津守真氏が「保育者の在り方」について述べている文章をまとめてみる。

  • 「考えに固執していてはならない」

  • 「素直に耳を傾けることを要する」

  • 「おとなも自ら(自分の世界を)開いて子どもと親しむ」

  • 「価値を認めない傾向がある」

  • 「それまで気づいていなかったものの見方に、あらためて出会う」

  • 「(生命と精神)その両方が認識(する)」

  • 「管理欲や将来の心配をわきにお(く)」

  • 「いま子どもがしていることに意味を見出(す)」

  • 「子どもと対話を交わ(す)」

  • 「子どもの世界に目を開(く)」

  • 「異質な他者を受け入れる余地(がある)」

  • 「(大人)の意図や期待を捨て(る)」

  • 「思いがけない子どもの世界に、あるがままに、直面(する)」

  • 「(子どもの)行為を内面世界の表現と見る」

  • 「子どもと過ごした体験を省察する」

  • 「覚悟をきめる」

  • 「心を定める」

  • 「ゆっくりと子どもとともにいる」

  • 「主体的に生きる」

  • 「能動性が開かれている」

  • 「ものの見方は、恣意に陥(らない)」

  • 「無意識のうち自然に応答する(生命的応答)」

  • 「良い目を持つために…意志(を持つ)」

  • 「よく澄んだ目」

  • 「正しい精神をも(つ)」

  • 「繊細な精神をはたらかせる」

  • 「しっかり応答する者とな(る)」

  • 「おとな側の常識的なことばによる理解をとり除(く)」

  • 「自分の感覚で受けと(る)」

  • 「固執(しない)」

  • 「子どもの行為を知覚(する)」

  • 「外的秩序を保つことのみがおとなの頭を占め(ない)」

  • 「(子どもを信頼する)」

  • 「(理解できない子どもの行為を)長い期間もちこたえ(る)」

  • 「完全さを求め(ない)」

  • 「現在の視点で現在を見る」

  • 「子どもの生活を明るく生命的に、たのしいものと(する)」

  • 「静かな明るさをもって生きる」

  • 「省察する」

  • 「保育のあとのひととき…に、おとなの生活で…埋め(ない)」

  • 「他人の視点を聞く」

  • 「一歩退いて、熟考と思索のときを持つ」

  • 「懐疑(する)」

  • 「動的存在である」

  • 「主体的に生きる」

  • 「見るおとなからの観点(と)…行為する子どもの側と両側の観点を用い(る)」

  • 「子どもと過程をともに生きる」。

上記から分かるように、筆者は様々な表現で保育者の在り方を語っている。もちろん、筆者が明確に保育者の在り方であると述べていないものもあり、私がそう捉えたにすぎないものもある。しかし、私が考える保育者の在り方と共通する部分があり、またさらに深く探求された考え方もあり、とても学び多かった。そして、これらから「保育者も自分を生きることの大切さ」を感じ、特に「子どもと共に生きることの重要性」も強く感じた。大人の思考の枠組みを外し広げ、心を開き、子どもと共にいまを生きることで、子どもがあるがままに見え、子どもと共に成長していくのである。


また、上記を4つのカテゴリーに分けてみた。

思考観、あり方

  • 「考えに固執していてはならない」

  • 「おとなも自ら(自分の世界を)開いて子どもと親しむ」

  • 「それまで気づいていなかったものの見方に、あらためて出会う」

  • 「(生命と精神)その両方が認識(する)」

  • 「いま子どもがしていることに意味を見出(す)」

  • 「異質な他者を受け入れる余地(がある)」

  • 「(大人)の意図や期待を捨て(る)」

  • 「覚悟をきめる」

  • 「心を定める」

  • 「主体的に生きる」

  • 「能動性が開かれている」

  • 「ものの見方は、恣意に陥(らない)」

  • 「良い目を持つために…意志(を持つ)」

  • 「よく澄んだ目」

  • 「正しい精神をも(つ)」

  • 「繊細な精神をはたらかせる」

  • 「おとな側の常識的なことばによる理解をとり除(く)」

  • 「固執(しない)」

  • 「外的秩序を保つことのみがおとなの頭を占め(ない)」

  • 「(子どもを信頼する)」

  • 「(理解できない子どもの行為を)長い期間もちこたえ(る)」

  • 「静かな明るさをもって生きる」

  • 「懐疑(する)」

  • 「動的存在である」

②子どもとの接し方

  • 「素直に耳を傾けることを要する」

  • 「管理欲や将来の心配をわきにお(く)」

  • 「子どもと対話を交わ(す)」

  • 「子どもの世界に目を開(く)」

  • 「思いがけない子どもの世界に、あるがままに、直面(する)」

  • 「(子どもの)行為を内面世界の表現と見る」

  • 「ゆっくりと子どもとともにいる」

  • 「無意識のうち自然に応答する(生命的応答)」

  • 「しっかり応答する者とな(る)」

  • 「自分の感覚で受けと(る)」

  • 「子どもの行為を知覚(する)」

  • 「現在の視点で現在を見る」

  • 「子どもの生活を明るく生命的に、たのしいものと(する)」

  • 「見るおとなからの観点(と)…行為する子どもの側と両側の観点を用(る)」

  • 「子どもと過程をともに生きる」

③子ども観、子どもへのまなざし

  • 「価値を認めない傾向がある」

  • 「完全さを求め(ない)」

④保育者としての成長、向上

  • 「子どもと過ごした体験を省察する」

  • 「省察する」

  • 「保育のあとのひととき…に、おとなの生活で…埋め(ない)」

  • 「他人の視点を聞く」

  • 「一歩退いて、熟考と思索のときを持つ」

4つの分類したが、➀「思考観、あり方」、②「子どもとの接し方」は、もっと細かく分類できそうだ。

個人的には③「子ども観、子どもへのまなざし」の「完全さを求め(ない)」が重要な気がする。もっと具体的に言うと、「完全さを求めない」というか、「そもそも完全とはどういうことなのか」と、「そもそも完全である」という考えが大切である。

それと、保育では「フローであること」を目指しているので「無意識のうち自然に応答する(生命的応答)」というのも大事である。


次は、倉橋の保育観を掘ってみたい。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?