Photo by noouchi 保育の「自由」と「放任」 4 久保田 修平 2023年1月2日 21:36 保育の「自由」と「放任」に繋がる。河邊(2019)は、「遊びは子どもが興味関心を持った身近な環境や実践に関わることによって生み出される体験で、遊び手の自発性に支えられて展開」するが、「子どものきままな遊びに任せていたとしたら遊びは停滞し」、「面白さの追求の過程で遊びの課題が更新されなければ、新たな意味の作り直しは起き」ないとした上で、「保育者に求められるのは、第一に子どもが遊びの何に面白さを感じ、何を経験しているのか、あるいは何が経験できていないのか」を読み取り、「第二にそれに基づいて子どもの志向性の延長上に援助の可能性を探ること」、そして必要に応じて「間接的な援助としての環境構成・再構成や直接的な援助を試み、再び遊ぶ姿の変化を読み取ること」であると述べた。(河邉貴子(2019)保育における遊び論,『教育・保育の現在・過去・未来を結ぶ論点汐見稔幸とその周辺』エイデル研究所,34-44)水野佑規子「保育実践を支える保育者の専門性に関する一考察 -保育観と保育実践の関係性に焦点を当てて-」加藤は、「保育実践という営みは、一方的に教え・導く側の保育者がいて、その保育者が自分の思い描く方向に、子どもたちを強引に、あるいは言葉巧みに引っ張っていく営みでもなければ、ただ子どもたちが思うままにふるまう自由を保障する営みでも」なく(加藤,1997,183)、「保育者と子どもたちが、双方とも主体的に実践に参加する『相互主体的関係』」の中で営まれるべきであると述べた(加藤,2007,57)。(加藤繁美(2007)『対話的保育カリキュラム(上)理論と構造』ひとなる書房)水野佑規子「保育実践を支える保育者の専門性に関する一考察 -保育観と保育実践の関係性に焦点を当てて-」 トップページ - 愛知淑徳大学 知のアーカイブ リポジトリ ASKA-R CMS,Netcommons,Maple aska-r.repo.nii.ac.jp ダウンロード copy #保育士 #保育 #専門性 #保育者 #加藤繁美 #自由と放任 #河邉貴子 4 この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか? サポート