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イタリア☆オリーブオイル産地ツアー⑿

オーガニックオリーブオイル「オルチョサンニータ」

2022年のコメント
 このマリオさんの工場は、現在、休業中です。理由は、職人が辞めてしまったうえに、マリオさんが腰を痛めて、続けるのが難しくなったようです。再開する予定ああるようですが、とても美味しく作る技術があるだけに、残念です。
 アサクラパスタは、別の低温乾燥の工場で製造していますが、多少味は変わりました。ちょっと、もちもち感が増したので、こちらがいいという人もいると思います。私は、マリオさんの方が好きです。
 技術の後継者問題は、日本でも深刻です。醤油や油、味噌など、伝統的な製法を続ける技術を継承していかなければならないですが、それがないために廃業するメーカーもあります。国がきちんと対策を立てていかなければならないことですが、自民党政権にとっての国は、自らの権力欲と金銭欲のためでしたありませんから、このままでは消えてしまいます。
 タイトルの写真は、アサクラパスタのイカスミロングパスタ。

2012年11月22日
究極のパスタ「アサクラパスタ」の工場見学。

 アサクラ農園の管理責任者のマリオさんは、パスタ工場の経営者でもあります。彼の工場は、PasrificioMennill(パスティフィーチョ・メンニッリ)という120年の歴史を持つ家内工業的工場で、それゆえに、パスタを乾燥させるのに低温で時間をかけるなど、こだわりの製法を、守り続けています。そのうえ、アサクラパスタは、朝倉玲子さんのこだわりが加わって、まさに「究極のパスタ」なのです。

小麦粉練り機。

 パスタは、小麦粉を水で練って、型で押し出して乾燥させたものです。入れる水の量はほんの少しです。

パスタが出てきた。

 型からパスタが出てきたら、3㎝くらいにカットされます。これがショートパスタ。

型を下から見たところ。
テフロンのパスタの型。

 これがパスタの型。パスタが出てくるところがテフロン製だと、パスタの表面はツルツルで喉ごしがよくなります。

ブロンズのパスタの型。

 こちらはパスタの出てくるところがブロンズ製。表面がザラザラに仕上がり、ソースのからみが良いそうです。アサクラパスタは、ロングパスタは喉ごしを重視して、テフロン製の型、ショートパスタは、ブロンズ製でお願いしているとのことです。

型の交換。

 ちょうど型を交換するところでした。力仕事です。さっきのはペンネというペン先のような形にでした。今度はどんな形のものになるのでしょう。

出てきたパスタ。

 パスタが出てきました。まだ、前のものが残っているので、これは、製品にはなりません。豚の餌になるとのこと。

ほうら、出てきました。フリッジというショートパスタです。
ロングパスタ。

 ロングパスタを乾燥させているところです。ちょうどイカスミを練り込んだパスタだったので、ちょっと分かりにくいです。

パスタのラベル。
小麦粉計量場所。

 ちょっと分かりにくいですが、これは運び込まれた粉を計量して、機械の方へ送り出すところです。この工場では、小麦粉を使う分だけ製粉所に製粉をお願いしているので、粉の酸化が極力抑えられているのです。大手工場ではできない、したがってコストもかかり、製品の価格にも影響するのですが、味は最高のものが出来上がります。



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