見出し画像

和平記念日。

2022年コメント
 第二次世界大戦中、日本は植民地である台湾からも、多くの人びとを兵士や軍属として徴用しました。「看護・炊事・洗濯」などの名目で女性たちも招集され、その多くが日本軍「慰安婦」として、男の相手をさせられました。他の国々と同様に、日本は台湾の被害者に対しても、国として、謝罪も補償もなしていません。被害者女性は、日本政府としての補償責任をさけ、曖昧な人道的対応といったレベルで済まそうとしてきており、公式の謝罪を行なっていない。
 タイトルの写真は、台北にある「阿マ(おばあちゃん)の家 平和と女性人権館」の展示資料。

2018年3月1日
今日、2月28日は、台湾は休日です。

 うかつなことに、今日、2月28日は台湾が休日であることを、今週はじめまで知らなかった。
 1947年のこの日、中国国民党政権の白色テロがはじまった。それ以来実に長い間、台湾は言論の自由が制限され、1992年に李登輝総統が刑法を改正するまで続いた。多くの台湾人が、国民党によって逮捕・投獄・処刑された恐怖政治のはじまった日であることは、歴史教科書レベルでは、知っていた。そもそも、日本で親台湾の人びとは、ほとんどが反共、つまり、中華人民共和国がきらいなサイドにいる場合が多い。反対に、中国共産党に関して、批判はあっても、中国革命というものに共感するサイドにいる者は、台湾と聞けば、反共の砦みたいな見方を、長い間してきた。かつての独裁政権の韓国とともに、日・韓・台・米の反共連合ともいうような位置づけが、私の中にもあった。
 したがって、台湾については、かつて日本がかなりの力を入れて、植民地支配をしてきたことをすっ飛ばして、あまりにも見事な民主化を成し遂げた姿として、逆方向から近づいてきた感がある。
 そんなこんなで、今日は、「天馬茶房」という、2.28を含めたその時代を生きた人びとをテーマにした台湾の劇映画を見た。

同じ時代を背景にした「悲情城市」のほうが、知っている人は多いかも。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?