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Want To Hold Your Hand

2022年コメント
 ビートルズが来日した1966年にはすでに彼らはコンサートを行う意欲を失っていたということが後日、明らかにされている。したがって、日本武道館での公演があまり上出来でないことは、本人たちも分かっていたらしい。
 今日のようなデジタル技術を駆使した音響設備があるわけではなく、マイクさえ4人で2本の状態で、舞台はガタガタの設で、あれだけのコーラス、演奏をこなす技量がビートルズにはあった。
 歌詞もメロディもリズムも、すべててがこれまでにはなかったものを、彼らは生み出したからこそ、世界中の人に支持された。今のところ、彼らを超えるものはないし、これからもないだろう。
 我が家では、18世紀のBach・19世紀のBeethoven・20世紀のBeatles、偉大な音楽家3B と言っている。
 タイトルの写真は、イギリスの音楽雑誌が、なんと同じ号の表紙だけを、ビートルズのアルバムごとに変えただけで、全て中身は同じ内容というメチャクチャな企画。ちょうどロンドンにいたときだったので、買いに走ったけど、この3種しか手に入らなかった。

2010年 04月 10日
アメリカンポップスを越えた「ワクワク感!」

 母親の影響もあって、私が小・中学生のころに親しんできた音楽は、ポール・アンカ、ハリー・ベラフォンテ、ペギー・マーチ、ドリス・デイ、コニー・フランシス、リッキー・ネルソン、ビング・クロスビー、ニール・セダカ、ブレンダ・リーなど、アメリカンポップスでした。
 ですから、中学生の時、ビートルズが日本に入ってきたときのわくわくした感じは、今でも覚えています。
 ビートルズは、アメリカンポップスとは、何か違っていました。
 まず楽器を演奏しながらのグループだったし、コーラスがきれいだったので、アメリカンポップスに比べて、音楽だ! と感じるものがあったのです。毎日、学校から帰ってくると、ドーナツ盤を小さなレコードプレイヤーにかけて、歌詞カードを見ながら、ならいたての英語を覚えようとしたものでした。
 
 高校生の時、ビートルズは日本にやってきました。
 まさにその時、学校へ行ったら休み時間に、「チケットが余っているから、あげるって」という話が、友人からもたらされました。そのためには仮病でも使って、早退しなければ行くことは出来ません。
「どうしよう……、どうしよう……」。
 日本武道館は、目と鼻の先にあるのに……。
 でも結局、私は行きませんでした。真面目な、いや臆病な私は、もし見つかって退学になったら……ということをかけても、武道館に行くということを、選ぶことが出来なかったのです。これは一生の悔やみです(笑)。

 あれから、40年、家に入っている有線放送には、ビートルズチャンネルがあります。数年前に、マクロビオティック食堂「あらいぐまの台所」(現在休業中)という食堂を、自宅の1階に開いて、その厨房で、毎日、毎日、朝から晩まで、ビートルズを聴きながらマクロビオティック食を作っていました。
 ビートルズの音楽性や革新性に毎日触れて、あらためて彼らはほんとうにすごい! と思いました。
 ロンドン生活も、ビートルズ探索が出来るくらいに余裕が生まれればいいのですが……。

ナショナル・ポートレート・ギャラリーで、
「ビートルズから、ボウイまで」という写真展があった。
クリフ・リチャードなんかの写真もあって、レトロな写真展だった。


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