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マクロビオティックの道は、細く長く……。

 肉食中心の家庭で育った私が、4人家族の3人を病気で亡くしたことをきっかけに、食生活を見直すことではじまった玄米菜食。東日本大震災による東電福一原発事故を境に、大きく変わらざるを得ないことになりました。
 このときから4か月後に、それは起こりました。
 事故から数年のうちに、松本光司先生をはじめ、何人もの友人・知人が突然亡くなるということも起きました。
 国は放射能汚染を隠蔽し、汚染された水を海洋投棄するといい、いわゆる除染にした汚染された土壌を再利用するという、頭のネジが飛んでしまったかの如き所業を行なっています。
 タイトルの写真は2010年2月、当時行なっていた料理教室で、出来上がりをこれから試食するところ。

2010年11月10日
「松本塾」第1期生として、師範科終了!

 リマ・クッキングスクール校長・松本光司先生率いる「松本塾」は、河口湖の湖畔にある施設で行なわれています。施設は、富士山がきれいに見えるのどかな里山にあります。その第1期生として20余名の上級クラスの一人として参加してきましたが、昨年上級も終わり、この秋には師範科を終了しました。
 「松本塾」は2泊3日で行なわれ、初日の夕食から3日目の昼食まで、作っては食べ、作っては食べの連続で過ごします。でも、ご安心を。玄米菜食なので、肥るなんてことはありません(笑い)。
 この1年間は、ロンドンと東京の往復でしたから、その合間を縫って、なんとか全プログラムに参加することが出来ました。
 ご一緒に参加された皆さん方は、それぞれの地域ですでに料理教室などを実践なさっている方々ばかりで、受講生の仲間からも、いろいろと教わるところがありました。たくさんの刺激を受けて、私もがんばろうなんていう雰囲気が出来上がったことも、成果の一つです。
 みなさん、ありがとうございました。
 
 リマ・クッキングスクール初級からはじまった私のマクロビオティック修行も、リマの師範を終え、次にKI-IX(久司道夫先生監修プログラム)を修得するために、カノン・小林先生のところへ通い、師範科、さらにインストラクターコースも終了し、今回、松本塾も修了しました。
 
 それでも、料理というのは、やってもやっても、新しいものを生み出したくなるし、しかも、それは、形として残ることはなく、常に、皆さんがおいしいといって召し上がってくださって、消えていきます。どんなにきれいに盛り付けても、一瞬で消えてしまう、しかも、いくらきれいでも、美味しくなければ価値はない一方、美しく盛ることが、味に影響するのも事実です。
 そんな料理を、これからも試行錯誤していくつもりです。
 でも、まあ、これでひと区切り。
 来年からは、現在続けて来ている自分の教室を、もう少し充実して行なう予定です。

蓮根をすり下ろして作る鰻もどき。なかなか美味しいです。
カロリー過多にならないのが、いいですよ。
大根を桂剥きして、油揚げと重ねて巻いていきます。
桂剥きがうまくできないと、きれいにできません。
蕎麦を茹でて、板麩で巻きます。
これは、蕎麦ではなくて、黒米の入った細うどん。紫色なのできれいです。
日本語・英語・フランス語で書かれた修了証。
マクロビオティックのキーワードが、「自由」と「平和」であるということが、記されています。
これは、私がもともと世界に対して持っていたテーマでもあるのです。

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