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タッチ入力などのユーザーインターフェースに関する論文を紹介します

スマートフォンやスマートウォッチに代表されるディスプレイでの静電容量型のインターフェースだけではなく、他の手法でインターフェースを実現しようとする事例が増えています。

ターゲットユーザーとして一般消費者向けのものもあれば、視覚障害を持っている方に向けたものもありますし、反対にARやVRといった拡張現実、仮想現実の世界で使用できるインターフェースを提案する研究事例も多くあります。

ユーザーインターフェースに関する論文を5つ事例紹介

カナダのウォータールー大学らの研究チームが、単語ジェスチャータイピングの手法であるRotoSwypeを開発し、2019年度のCHI会議にて報告しています。

提案されている手法では、人差し指に装着したリングの向きを使用して入力を実現しているそうです。VRやARといった、仮想現実または拡張現実を含む多くのシナリオで、デバイスに手を煩わせることなく、片手でテキスト入力を可能にした結果を得られたそうです。

カーネギーメロン大学らの研究チームが、手ジェスチャーセンシングに超音波ビームフォーミングを使用する手首装着システムであるBeamBandを開発し、その研究成果を2019年度のCHI会議にて報告しています。複数の視点からラスタースキャンと言われる2次元の画像を点で1次元的にスキャンして線を得て、次いでその直角方向にその線でスキャンして、2次元の面で画像を得る方法で、聞こえない音で手の表面形状を調べることができるそうです。

ダートマス大学らの研究チームが、マイクロサムチップジェスチャーを使用した新しいテキスト入力手法を提案し、その成果を2019年度のUIST会議にて発表しています。

提案している技術は、ユーザーの人差し指に配置された小型のQWERTY配列のキーボードを特徴としています。 テキスト入力は、人差し指の先端をタップするため、人差し指と親指を使用して実行しています。入力方法に関しては動画を参照した方が理解が進みます。

PneUIと呼ばれる空気圧で作動するソフトマテリアルの形状変化インターフェースに関する論文を紹介します。
形状を変化させるインターフェースを構成するために、空気圧で作動することを前提に、複合材料の多層構造によって実現可能にしているそうです。

Media Interaction Labが開発し、UISTの2018年度でも発表された新しいテキスタイルのセンシングインターフェースを紹介します。

導電性の糸が圧力によって抵抗変動するという原理を使った、新しいセンシングアプローチであるRESi(抵抗性textileセンサーインターフェイス)を開発、評価方法などが論文に記載されています。

インターフェースに関するは数多く出ていますが、今回は5本分の研究を簡単に紹介してみました。

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