【2022ネーションズリーグ】イタリアvsイングランド【AA3第5節】

イタリアvsイングランド

2022.09.23
実況:北川義隆
解説:林凌平
主審:フィル・マンサーノ
スタジアム:サンシーロ

【スタメン】

イタリア
監督:マンチーニ
352

GKドンナルンマ(#1)
DFトロイ(#4)、ボヌッチ(#19)、アチェルビ(#15)
MFディロレンツォ(#2)、バレッラ(#18)、ジョルジーニョ(#8)、クリスタンテ(#16)、ディマルコ(#3)
FWスカマッカ(#9)、ラスパドーリ(#10、2000)

イングランド
監督:サウスゲート
3421(343)

GKポープ(#1)
DFウォーカー(#2)、ダイアー(#5)、マグワイア(#6)
MFジェームズ(#3)、ベリンガム(#8、2003)、ライス(#4)、サカ(#7)
FWスターリング(#10)、ケイン(#9)、フォーデン(#11)

【試合の感想・メモ】

UEFAネーションズリーグは4チームが総当たりのリーグ戦。最下位がBリーグに落ち、ユーロのポッドにも影響がある模様。3位のイタリアと4位のイングランドの一戦になる。ちなみに同組はドイツとハンガリー。

お互い2分くらいまでは積極的な立ち上がり。イングランドは523でイタリアの3CBをハメにかかる。

3分、リースジェームズのところにディマルコが突っ掛けショートカウンター。クリスタンテから中央のラスパドーリへ。シュートはブロックに合う。
4分、スローインからディマルコのクロスにファーで頭に合わせたスカマッカ。ポープが反応。

イタリアの攻撃の時間が続く。イングランドはプレス回避に苦労、逆にイタリアは523の3を剥がしてダイレクトパスで前を向くシーンが見られた。

12分、セットプレーの流れで残っていたマグワイアがクロスボールに競り勝つ。ヘディングはGKドンナルンマの正面。
少しずつイングランドが前進出来るようになってきたか。

18分、リースジェームズとディマルコのマッチアップはこの時間帯はややディマルコが優勢。フォーデンが下りてきてビルドアップに参加する動き。
21分、ベリンガムが最終ラインから縦パスを中盤中央ケインへ、ケインから右に展開。ジェームズが溜めてからのパスを、後ろから飛び出してきたベリンガムが右サイドに流れて受ける。
25分、フォーデンからスターリングに入ったパスをトロイが潰しクリスタンテへ。左右の動きを確認しながら、右でフリーになっていたバレッラへ繋ぐ。バレッラから中央へのパスをラスパドーリが受けるが、左足でのトラップが大きくなってしまう。

サカを左のWBで使う意図とは。林さんの言う通りだと思う。できれば右で、それも高い位置で使ってほしい。マグワイアが左に張りすぎでサカが受けるスペースが潰されているとの解説。

35分、ディマルコがダイレクトパスで前進してきたところで引っ掛けてカウンター。ベリンガムからケインへ、ケインからのクロスはブロックに合いCKに。
39分、中間ポジションで受けるラスパドーリ。

前半は両チームあまり決定機という決定機はなかった。イングランドはボール保持時の改善をどうするか。ショートカウンターではチャンスシーンは作れていた印象。イタリアはそこまで悪くはなかったように思う。アチェルビ、ディマルコ、クリスタンテの左の関係性が良かった。

46分、右のディロレンツォで崩し、ラスパドーリから逆サイドのディマルコへピンポイントのサイドチェンジ。ディマルコのクロスにクリスタンテが入り込んでくるがやや合わず。
47分、ショートカウンターからスターリングが運びボックスの外で倒されてFK。ボヌッチにイエローカード。
50分、トロイのボールコントロールにケインがつっかけてショートカウンター。ケインがシュートまで持ち込むがボヌッチがうまくカバー。

ミラノダービーでもいいなと思ったが、ディマルコが非常によい。左CBでも左WBでもそつなくこなす。上がるタイミングがいいと思う。(完全主観)

56分、後ろからのボールをラスパドーリがうまく収めて、ラインの裏へ走り出したディマルコへ。ディマルコの折り返しにバレッラが滑り込みながら合わせるが枠外へ。オフサイドの判定にもなった。
58分、ディロレンツォのヘディングでのパスをケインがカットしショートカウンター。スターリングからフォーデンへのパスがオフサイド。
59分、ベリンガムから右のケインへパス。ケインの中央への速い折り返しはトロイが触りCKへ逃げる。ベリンガムが効いている。
62分、イタリア、スカマッカ→ニョント(#11、2003)、バレッラ→ポベガ(#6)。
64分、FKの流れから右サイド、ディロレンツォのヒールパスにニアゾーンでラスパドーリからの折り返し。
67分、イタリア先制ラスパドーリ、マジでうまい(語彙力)。ボヌッチのロングパスをボックス内で右足でコントロール、ウォーカーを交わし右足を振り抜いて逆サイドのゴールネットに突き刺した。ライン間からウォーカーの裏へ走り出す動きも見事。
71分、イングランド、サカ→グリリッシュ(#15)、ウォーカー→ショー(#14)。4231へシステム変更か。サカは不完全燃焼。サカがいた時からこうしておけば良かった感。
76分、ベリンガムからボックス内のケインへ、ケインのシュートをドンナルンマが二度ストップ。
80分、イタリア、ラスパドーリ→マノロ・ガッビアディーニ(#20)。
83分、左のハーフバイタルで切り返しを入れながらベリンガムが左足のシュートまで。
84分、イタリアに決定機、ガッビアディーニが裏へ抜け出してシュートシーン。ポープがしっかり止める。跳ね返りもイタリアが拾い、ガッビアディーニからディマルコへ。ディマルコの逆サイドへのシュート性のクロスは右のポストへ。ディロレンツォが飛び込んでいた。
87分、ディロレンツォからボックス内中央のクリスタンテへ。左足でのシュートは枠外へ。
89分、イタリア、ディマルコ→フラッテージ(#7)、ジョルジーニョ→エメルソン(#13)。
90分、観客が乱入。ATは6分。
92分、ライスの右足のミドルシュート。ドンナルンマがしっかりキャッチ。
94分、ニョントがパスミスをかっさらい、ジェームズのファールを誘うプレー。
95分、ベリンガムがボックス内でクロスに頭で合わせるが枠外へ。
97分、試合終了。

解説の林さんも触れられていたが、個のタレントは揃っているのにチームとしての共通理解がなされていない印象をイングランドからは受けた。ビルドアップでのボールをどこに運ぶのか、左での前進はあまり見られなかった。
交代を使いきってないのも気になった(結局71分の2枚だけ)、マウントやエイブラハムもベンチにはいた。使わなかったのか使えなかったのか。W杯に向けて課題は多そう。
ただ、その中でもドルトムントのベリンガムは存在感を示していた。球際の激しさだったり、ボックス内への飛び出しだったり、様々な局面に顔を出していた印象。

【試合結果】

イタリア 1vs0 イングランド
67分 ラスパドーリ(イタリア)

個人的に気になった選手はやはりイタリアのジャコモ・ラスパドーリ。2000年2月18日生まれ、ナポリ所属。この試合はラスパドーリのうまさが際立った。後ろからきたボールを柔らかいタッチで収め、前を向ける。ジョルジーニョの横まで下りてきて起点にもなれるし、パスもうまい。シュートも正確で、文句のつけようがなかった。W杯でイタリア見たかったなあ…

サッカー見たぞ記録
(*敬称略)
(**あくまでも個人の感想です)

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