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子供の頃読んだ空間が歪んだ漫画

小学3、4年の時に少し漫画を描いてました。

小学4年生の夏休みに
漫画友達のおばぁが経営している
西表島の民宿に、友達と二人で一週間ほど泊まった時のこと、、、


西表島は、沖縄本島についで2番目に大きな島にも関わらず、
大自然を守る為に、飛行場はなく、石垣島から船でしか行けない。

人口は約2,200人で、島の9割が手付かずのジャングル、、。

そう、大自然そのもののエネルギーが溢れている
ダイナミックな島なのだ。

小学生4年生、多感な時期、
親と離れて、夏休みに友達と二人で
その島に泊まるワクワク、、、
想像してみてください。

でっかい秘密基地、、、

あるいは異世界、、、



ある日のこと。

友達のおばぁが経営する民宿に
今日は漫画家さんが泊まっているらしい。

「え〜、あの部屋に遊びに行っといで〜
 漫画描いてる人が泊まってるみたいよ〜」
そんな感じでおばぁに言われ、
友達と二人で、その部屋に遊びに行きました。

その漫画家さんの迷惑や事情など考えず(笑)
「どんな漫画描いてるの〜?見せて〜?」みたいな
小学生らしい馴れ馴れしい感じで居座って、
持ってた漫画を見せてもらったりして、、、(笑)

当時、好きだった漫画は
「セーラームーン」とか「烈火の炎」とか「守って!守護月天」とか、、
どちらかと言うと人気で健全な(?)作品でした。

でも、
その漫画家さんの作品は、とにかく今まで見たことない不思議な世界。

一つ覚えているのが


横断歩道を渡る女の子。
白い線を踏み外さないように気をつけて渡る。

でも、、、ぽちゃん、、

踏み外して地面の中に落ちちゃった。


そんな感じの短編漫画。
びっくりするけど、面白い、
ちょっと戸惑いながら、先を読みたくなる、、
そしてたまにぞっとする、、、

手描きで感満載の独特のタッチと
初めて触れる不思議な世界。

目が綺麗だけど怖いイラスト。

西表島に来た特別な毎日と興奮もあいまって、
今、自分は、本当は別の世界に来ていないか、、、?
なんて疑ってしまうような感覚を覚えていく。

あれ?お父さんとお母さんにまた会えるかな?

もしかして、
この部屋のドアを開けたら得体の知れないものが待っていないかな?

実は、
友達のおばぁちゃんは、本当は何かを企んでいないかな?

夜になったら、誰か訪ねてこないよね、、?


なんて、周りのものをだんだん疑う感覚
なんだか空間が歪んでいく感じ、、

あの不思議な夏休み、、、



あの日のことをたまに思い出すけど
まだ空間が、ちょっと気持ちよく歪み続けている気がする。


で、その漫画家さんは「五十嵐大介先生」だったんですよねぇ、、、



私はそのあと、別の事情で漫画を描かなくなりました。
ずっと漫画、アニメを封印してたんですけど、
2019年に、22年ぶりの長〜〜い封印を解いたんですよね。


そして、その年に
五十嵐大介先生の「海獣の子供」が映画で公開されて。

なんか、めっちゃ漫画を描くこと後押ししてくれてる気が
勝手にしたんです、、。


うふふ。

あの歪んだ空間から、
今だに不思議な呼びかけをされている気がしている
今日このごろです。



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