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麻原彰晃の原風景

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<全10話>麻原彰晃の故郷熊本県八代市を訪ねる旅。
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記事一覧

麻原彰晃の原風景01. 八代

いつ頃からだろう、私は麻原彰晃が生まれ育った場所、その風景を見たいと思うようになっていた…

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麻原彰晃の原風景02. 更地

八代駅から肥薩おれんじ鉄道で一つ目の肥後高田は無人駅だった。 ゴミや雑草が目立つ手入れの…

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麻原彰晃の原風景03. 光の金剛

麻原彰晃が自身の子ども時代について語っている記録は、教団内部の資料にはほとんどないが、宗…

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麻原彰晃の原風景04. クローンと依り代

麻原彰晃は「金剛」という名の村に生まれた。 オウム事件と金剛乗(ヴァジラヤーナ)の関連を…

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麻原彰晃の原風景05. 陽光と麻の原

金剛小学校の西側は田んぼや農業用ビニールハウスが並ぶ農地だった。空気はかすかに潮の香りを…

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麻原彰晃の原風景06. 不知火

球磨川が流れ込む八代海は不知火海ともよばれている。 「土地の人は八代海と不知火海、どちら…

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麻原彰晃の原風景07. 水俣

水俣病について、私は教科書に載っている程度のことしか知らなかった。 教団を辞めてしばらくたった頃、古書店で『チッソは私であった』(葦書房)という不思議なタイトルの本を手に取った。「なんだろう?」と題名にひかれてページを開いてみると、チッソというのは水俣病の原因である工場廃液を海に流していた企業の名前だった。 著者の緒方正人氏は、 網元だった父親を急性劇症型水俣病で亡くし、同じ頃自身も発症する。チッソと国とを相手にした被害補償の闘争のなかで、あるとき緒方氏は、敵対者だと思って

麻原彰晃の原風景08. 盲学校

熊本市内に宿泊した私は、翌日は県立図書館へ行って、八代市の郷土資料や麻原彰晃が学んだ熊本…

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麻原彰晃の原風景09. 怨恨なのか?

オウム事件の背景には、麻原彰晃の不幸な生い立ちによる社会に対する怨恨があったと考える人は…

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麻原彰晃の原風景10. 偶然と意味

八代、水俣、熊本市内、麻原彰晃が生まれ育った場所とその周辺をたどって、私はなんともいえな…

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