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中国上海市場(12月2W)

上海総合指数(日足)

 先週、中国恒大の一時デフォルトが報道されましたが、相場は下げるどころか上昇。先週末にかけ、3日連続の陽線をつけてます。
 一般的にはデフォルトとなると、米国なら破産法(チャプター7や11など聞いたことがあると・・)、日本では会社更生法の適用により債務整理をする手続きを開始します。がしかし中国にはそのような手続きをする法律がないようで、報道でも「事実上の」デフォルトあるように、デフォルトに対する手続きをとることがありません。従って、デフォルトになると政府や有力な企業がその債務整理を協力することになります。このあたりは、法律の有無はありますが、どの国でも一緒であると思います。

 ともあれ、今年の上海総合指数はそのデフォルトする恒大など政府による規制の影響もあり複数の恒大のような不動産デベロッパを抱えるのですが、相場は上昇してます・前述の通りで、中国投資家の多くは「恒大の事実上のデフォルトにより政府や中央機関が救済に動き出す」という観測が具体的に始まると考えていると思います。そのような理由で相場は上を見ている、そう考える納得できます。

 2021年の上海相場はレンジ相場を形成。しかし下半期には、下値を切り上げ高値を目指す上昇トレンドです。来週以降、年末に向けた年初来高値を目指す相場展開が予想されます。また、ダウンサイドは直近安値ですが、徐々に切り下げていること、さらに足元の国内景気からも目線は上方向と思います。