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今週の予定(12月2W)

 S&P500構成銘柄と、米国上場の約3000に絞り決算分析し、S&P500構成銘柄に多少傾向があったので紹介。なお、決算期は12月期に集中し、その他はそれなりに分散。S&P500の銘柄を決算発表時期9月:10月:11月の比率は概ね、0.5:5:4.5の割合となります。

表1

 月毎の決算銘柄数に違いはあれど、割合にして3分2以上は市場の期待に応えてます。一方で その期待に応えることができなかった銘柄のうち前期まで好決算だった銘柄が当期決算で市場の期待に応えることができなかった数は表の通りです。10月がやや多い状況です。これはデルタ変種の影響で旅行関連などに業績出遅れが決算に影響したようです。ここで注目して欲しいのは、S&P構成銘柄の3分2しか市場の期待に応えていないということ。6、7、8月の同種データがないので比較できませんが、市場予想との比較では決算内容はもう少し良いものでしした。
 今決算期間では、サプライチェーン問題、中国恒大、デルタ変種の感染拡大など業績へ影響しました。そのリスクをこなして企業は業績を積み上げてきたのですが、鈍化懸念は消えません。各社見通しが市場予想を若干下回る銘柄が増えてきており、業績堅調でも株式相場のバリュエーションから市場の企業に対する評価は厳しいものに感じます。

経済統計、金融政策など

 国内では臨時国会が招集。また、株式相場では週末のオプションSQ算出の週となります。経済統計の各国のCPI,PPI、GDP速報など発表が予定。
 豪州、インド、ポーランド、ブラジルが政策金利の発表も予定。 

表2 12月2Wの主要予定

決算発表(日本株)

 決算ピークを終え、1、4、7、10月期決算企業が発表、
 積水ハウスなど発表予定。

決算発表(米国)

 情報技術関連ではオラクル、ブロードコムが、小売関連でコストコが決算発表を予定してます。また、IPO後の初決算を迎える銘柄が5者です。