デットキャットバウンド
タックスロスセリング
年末が近づき、投資家は「税金対策」を意識する。
投資家が最も稼げた年、年越し前に利確し実現損を出することで意図的に含み損を出す。所得税を低くすることで、翌年4月に確定申告した税金を合法的に安くできる。その税金計算の〆切が12月31日であるため、12月は売りが出やすい。このような実現損を出すや行為を「タックスロスセリング」と呼ぶ。
2020年の米市場は、コロナショックで歴史的な下落相場となった。しかし、2番底を付けることもなく、ダウ、ナスダック、S&P500、全てが過去最高値を更新していきました。今年に限り、多くの投資家はキャピタルゲインを得ていたはず。
こうした利益が出やすい年は、12月の半ばからクリスマスまで株価が下落することが多く、クリスマス以降は売り手がほぼ売り尽くす状態になる銘柄がでる。
そうなると売りから買いに転じ、株価が上昇しやすくなります。
デットキャットバウンドと今年の関連銘柄
タックスロスセリングの標的となりやすい銘柄はIPO銘柄です。
それら銘柄は、上場来高値で天井をつけ、年末にかけ下落し含み損を抱えることが多い。そのため、節税対策としてクリスマス休暇まで間で売られやすい傾向がある。クリスマス以降は、ほぼすべての売りが解消され、株価が上昇しやすいのです。短期相場で狙うと利益を取りやすい。
去年の注目米国株と結果は
今年のIPO銘柄のなかで特に下落率が大きかったのは下記の5銘柄です。
また、下落率は値決め価格に対しての数字です。そして、上記銘柄(ルート以外)の12月中旬以降のチャートです。(1/15現在)
どの時期に底を打つかはまちまち。概ねクリスマス以降、上昇しているのがわかります。
ROOTについて
上の表にあるルート(ティッカーROOT)には投資家の資金が集まってます。(楽天証券など扱ってない証券会社があります)
少し調べると、面白いことがわかりました。ルートはデータサイエンスを駆使した自動車保険会社。契約者の安全性を徹底して数値化して、既存の保険にはない保険料で契約をとるビジネスをする会社でした。
事故ばかりの運転者には高い保険料金がかかります。しかし、無事故のドライバーにとっては格安となる。保険は過去の事故率などから保険料を一律算出するのですが、ルートの自動車保険は個々の値段設定となります。また、スマホアプリで契約可能など、革新的で便利な保険会社です。
(下図は、ROOTのチャート)