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ブラックベリー 企業考察

こんにちは
ブラックベリーも買い漁りの対象銘柄になってました。今年初めアメリカを賑わしたゲームストップ問題。ヘッジファンドの資金を個人投資家が刈り取る。一方でマーケットの問題点を浮き彫りにする。ではブラックベリーの今は?
https://note.com/aum_kat1/m/meb1ac6ec8f19

ブラックベリーの概要

 特徴のあるデザインの端末で一時期は人気を博してました。最新の端末も画面とキーボードをコンパクトにしたデザインとなってます。しかし、シェアは下がる一方です。と言っても今は企業・法人向けがほとんど。

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 ブラックベリーは、カナダ企業向け携帯端末管理用ソフトウェアおよび通信機器の製造会社です。「BlackBerry」のブランド知られてます。一時は四半期だけで約5000万人が保有していましたが、スマートフォンが市場登場し、競争激化するとあっという間にシェアを落とした。一時は時価総額5兆円はあった同社、今は約1から2兆円程度まで下げてる。

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現在の事業概要

 前述の通り、ソフトとハードを開発・製造する。主に企業向け事業を展開。また、独自のネットワークサービスや車載システム用の組込ソフトウェアプラットフォーム「QNX」を提供している。2010年にQNX社を買収。

https://ja.wikipedia.org/wiki/QNX

 携帯電話が3Gの時は大人気であったが、時代とともハードはアップルのiPHONEにそのシェアを奪われた。そしてあまり知られてないが、自動車の車載システム提供事業にも進出している。
 通信回線が4Gとなり、15年にグッド・テクノロジー、16年中国TCLにBlackBerryブランドをライセンスするなど、Android、iOSなど広範に携帯端末を企業向けに提供している。
 また、16年にはQNX事業は、米フォード・モーターと提携し、自動運転車開発に投資をしている。しかし、14年の売上及び純利益をピークに業績は下がり続け、2020年は赤字を経営が常態化している。

将来はあるか

 結論から言うと、自動運転などへの生き残りはまだ残っている可能性があります。その自動運転領域におけては、クライド事業における「クラウドストライク」と似た存在になっている。つまり、セキュリティ技術における生き残りの道がある。
 決算資料によると、「エンドポイントセキュリティ」というセキュリティ対策を既に世界1億7500万台納入済みとのこと。クラウドストライクもログ解析をリアルタイムで行う技術を保有してますが、ブラックベリーにはその分野における技術とノウハウがあります。自動車は、運転中にセキュリティ上の問題が発生した場合、悠長に対処するわけにはいかず、瞬時の対応が求められ、その技術はエッジデバイスにも必要となる。
 ブラックベリーは元々政府機関向けスマホを提供。その際、セキュリティを売りにし、かつこの領域におけるパイオニア的な存在である。iPhoneに敗北後も、この強みを活かした営業を進めてきた。ただ、そのためには自動運転車が増える必要がある。そうすることで、セキュリティに関するデータ蓄積が進む。すると更にセキュリティの質が向上する。
 しかし競合するメーカーが沢山出現し、その競争は激しくなっている。例えば、垂直統合型で開発を進めテスラモーターは競争相手の筆頭格。またオープンプラットフォームの開発を進めるニオは、ブラックベリーのセキュリティと連携する可能性があります。しかし、自動運転は強敵のLiDARが圧倒的であることを無視できない。

 ブラックベリーはソフトウェア開発でしか生き残れない、そのような競争環境で戦うことになる。特に自動運転技術はプラットフォームと化した自動車をコントロールする「OS」と「ソフトウェア」、QNX事業を通じた「セキュリティ」、GPSなどの位置情報技術など、それらのアーキテクチャを描き切った時に、その勝者が決まる。

ここまで読んで頂き、ありがとうございます。