見出し画像

セントケア 22年1Q決算

四半期決算の概要

 8月10日、東証一部上場のセントケアHDが第1四半期の決算を発表

連結運営成績
 売上高  117.7億円(前年同期 111.25億円 同成長率5.8%)
 営業利益 7.31億円(前年同期 5.93億円 同成長率23.3%) 
 経常利益 7.3億円(前年同期 5.94億円 同成長率22.8%)
 純利益  4.81億円(前年同期 4.51億円 同成長率6.6%)

との結果であった。上記、運営成績を踏まえ、

 EPS(一株あたりの純利益)
 19.25円(前年同期 18.18円)

であった。なお、発行済み株式数(2,495.5万株)は7.14付で、譲渡制限付株式報酬としての新株15,415株(一株あたり986円)を発行している。

成長率、業績予想について

 売上の成長率は上記の概要の通りです。前年同期に売上・純利益と一桁成長をしてる。昨年2Q以降、介護事業に関する緩和の追い風もあり利益率が多少改善されたが、当期もその環境下で営業利益を確保している。

画像3

また、中間期の会社見通しに対する当期決算の進捗率は、

 売上高 48.8%  (通期予想 24.0%)
 営業利益 50.3% (通期予想 23.58%)
 経常利益 51.19%(通期予想 24.15%)
 純利益 54.04%  (通期予想 24.82%)

であり、売上がやや未達の他、会社見通しに対し事業進捗が順調であると考える。なお、カッコ内は会社の通期見通しに対する進捗であり、当期決算に基づく業績予想の修正はありません。

 また、アナリスト1社による当期予想は、

 売上高 492億円(479.5億円)
 経常利益 19.38億円(20億円)

となっており、直近1ケ月以内での予想の修正はありません。
(括弧内は3ケ月前の予想)

経営状況(ハイライト)

営業環境について
・2021年4月より、介護報酬改定では0.70%のプラス改定
・デイサービスは利用控え等の影響継続、利用者は減少
・訪問介護や訪問看護等
 引き続き堅調な集客、新規拠点の売上も当期決算に貢献

経営状況(売上原価の低減と管理費の低減の進捗)
・リモート環境推進、衛生用品の調達、環境整備の実施等の感染症対策により一時的に費用は増加、
・内部体制を整備し当期は費用面でのマイナスは達成
・仕入れや外注派遣費等の低減が進捗

経営状況(セグメント別)

介護サービス事業
・訪問看護サービス計4ヶ所を開設、客数増と稼働向上により売上進捗
・訪問介護の客数増
・小規模多機能型居宅介護は堅調に推移し収益に貢献
・看護小規模多機能型居宅介護は当期間で新規施設を3ヶ所開設に係る費用がそれら売上を相殺し利益減少要因となった。 

その他(関連小会社による事業)
・介護保険請求ASPシステムの販売事業が堅調に推移
・アウトソーシング事業は好調
・就労移行支援事業における運営成績は減益要因となる。