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テクニカル分析、売買の分岐点を見つける

 以下リンクの書籍で紹介されている聖杯による買いシグナル発見法の紹介です。 先週末(6/4)のニューヨーク金先物のチャートを見て、そのシグナルが出現。自身ツイッターにツイートしたのですが、同様の聖杯の出現を自身PFにある米株にも出現し、押し目買いによりさらに利が乗った事例もあり、その米株を例に聖杯を紹介します。

 まず、聖杯について書かれている書籍はこのリンクから。

ちょっと値段が高い・・・です。具体的に述べることは努めて控えますが、その手法に則り説明します。ただ、お断りすることがあり、米市場において有効に機能するとのこと。なので、日本市場では機能しないのかも・・と感じてます。と言うのは、東証銘柄であまり見ないので。でも、日本市場でも機能すると思ってます。また、そもそもテクニカル分析は科学ではありません。経験則に基づくもの。相場感の見方のトレーニングと思い説明に入ります。

 聖杯についてです。

こんな感じで聖杯を見つけます。いずれにせよ聖杯を見つけた時、次の日以降のどこかで直近の高値を抜けなければいけません。投資戦略としては、

その直近高値に逆指値買い

と、そんな戦略になると思う。では、冒頭に述べた事例を紹介します。銘柄はホートンミフリン・ハーコート(HMHC)です。銘柄の詳細は以下の記事を参照してください。(自分の記事ですいません)

では、チャートについて。

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 2019年初め以降の日足です。出版業界はどの国でも不況。さらにコロナで追い討ち、一時2ドルを割り込むまで下落。米国では、小中学校閉鎖、学校再開は見通せない状況が長期間続いてました。教育は対面が主体ですが、一気にリモート授業が加速し、その影響もあり電子教科書が普及。HMHCは、古い企業ですが、その一方でデジタル化を推進。でも、紙ベース書籍の出版部門を抱え、その旧態から市場には厳しい評価を受けていたことがチャートからも理解できます。昨年後半、一気にデジタル化を進めるため、出版事業をニューズへ売却すると発表。また、学校教育に係る米予算規模が増大するなど追い風もあり上昇トレンドとなりました。

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上のチャートは、今年3月頃からの日足です。点線の部分に聖杯が出現してます。この二つのケースはいずれも直近上値を抜いて上昇しました。長らく低迷したこともあり、上値を抜いてからの上昇速度はチャートの通りです。

 現在(6/7)は、2019年以来の高値を抜くかどうかの株価です。今回説明したこの聖杯。高値を抜けない場合は下落トレンドになります。下落した例が見当たらないので紹介出来ませんが、仮に高値を抜けず下振れすると、チャートから$9、$7と下抜けし、一気に2$付近への下落も見えます。

 最後に、冒頭も言いましたがテクニカル分析は経験則に基づきます。ファンダ分析のように科学的ではありません、目安程度です。そして、モメンタムが上昇であることを前提とした手法となります。そのモメンタムを知るためADXを用いてます。30pt以上で上昇と判断でき、これが前提です。
 ご注意願います。