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米株式相場(10月4W) 振り返り

S&P500の週間パフォーマンス

ほとんどの部門は5%を超える上昇率。唯一マイナスとなった「通信」は前週末比−2%の下落。今相場の足を引くGAFAMの決算内容が悪い。収益こそ前年比上昇も、利益が前年割れ又は市場予想以下の結果
以下に、決算内容を総括

1 為替(ドル高)
2 管理費など営業損失が利益を圧迫
3 ネット広告費が前年割れ

ヒートマップ(10月24ー28日) @finbiz
10月4W S&P500部門別の騰落率

GAFAM同様のネット企業も同種環境にあるが、早くから人員削減など行い3Q決算シーズンは無難な内容。消費部門の各企業の決算内容が順調であり、相場上昇の要因となる。小売は値上げが収益環境を良好にし、加えて消費は好調であることが決算から読みとれる。

S&P500指数の値動き

今週末は3901pt、前週末比+3.95%。
先週に続きサマーラリー以降の下落チャネルを上抜け、今週前半の上昇において逆三尊を完成、ネックラインを明確に上抜け。目先は50MA(3923pt)は既に射程圏内。現在は、サマーラリーのきっかけとなるダブルボトムの価格帯上限まで指数を回復。来週以降におけるアップサイドは、200MAの4200pt付近であり十分狙える。一方ダウンサイドは25MA(3718pt)が当面の目安となる。

金利(米10年債利回り)


今週末は4.01%、前週比−4.86%
4%をなんとか維持。なお1年債以降の利回りは10年債券利回り(2033年)をボトムとするイールドカーブ。来週FOMC開催を控え、0.75%利上げに加え政策変更に対するガイダンスがあると景色が変わる可能性がある。
テクニカルでは利回りは一旦再上昇するも、政策変更などその上昇幅も限定的と考える。FOMC12月会合における見通しなど、来年に向けまだまだ不透明であり、さらに米中間選挙を控えその結果をも相場変動要因となり得る。