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米国の利上げ速度・・・過去との比較

ヴィジュアル・キャピタリスト(https://www.visualcapitalist.com/)記事から抜粋掲載。

1980年以降、米FRBは6回の連続した利上げを実施。直近の利上げは2015年、その時の物価上昇率(CPIの前年同期比)は「0.3%」であった。当時、「政策の効果は3年を要する。」と、先んじてインフレ抑制する必要があると言った。しかし今回のよう急激な利上げは、記憶する範囲で急激なインフレを伴う利上げは約40年まで遡る必要がある。

なお、今年3月会合まではゼロ金利政策を維持。そしてFRBは22年3月以降、4会合連続でFFレート引き上げをした。

3月会合 +0.5%
4月会合 +0.75%
6月会合 +0.75%
9月会合 +0.75%(現FFレート 3.00から3.23%

今年7から8月時点では、9月会合では金利引き上げ幅はやや軟化する観測であった。が、8月に実施されたジャクソンホール会合直前に発表されたCPIが予想以下の内容、つまりインフレピークとはならなかった。よってFRBはタカ派姿勢を示すことに。それ以降、市場でのインフレ警戒感が急増。
9月会合では、3会合連続の+0.75%の利上げ幅。加えて、FRBの経済見通しでは年内更なる利上げ予想となり、明確なタカ派の姿勢となる。
なお、下表は、1980年以降の2会合以上の利上げ期間と期間中(単位:月)における上昇率(単位:%)。

(2回以上の金利引き上げ期間)            (期間 月)(上昇率 %) 

今回の金利上昇が以下に急速かが窺える。レーガノミクスからインフレを招いた1980年代のインフレを上回る金利上昇速度である。
今後の利上げに係る市場予想は、

11月会合 +0.75%
12月会合 +0.50% (2022年10月9日 時点)

が市場コンセサスとなっている。一部アナリストは、12月会合も+0.75%を予想している。一方で11月および12月は+0.5%と予想するアナリストもいるが、少数派である。

(参照した記事) ↓