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相場見通し、今週の予定(11月3W)

相場の見通し

 国内の株式相場は業績を折り込めてない銘柄いつくかあり、その辺りへの物色など(既に始まってますが)予測できますが、相場全体は横ばいなのかと思ってます。ほとんどの企業の決算発表が一巡。週明け11月15日には100社ほど決算発表を予定、三菱UFJ、週末に損保3者の決算発表を控える。

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 一方で米国市場。企業業績を受けもう一段の上値を試す展開になる可能性があり、今週は以下の経済指標が重要となる。

・中国と米国の10月鉱工業生産と小売売上高
・ニューヨーク連銀製造業景気指数
・フィラデルフィア連銀製造業景気指数

 以上の3つは上値を追う上では重要となる。

経済統計、金融政策の発表(予定)

 前述のほか、木曜日にトルコと南アフリカの政策金利発表が予定

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決算発表(日本株)など

 先週で3月期決算は出尽くし、残りわずかです。三菱UFJや損保3者の発表あ予定・・先週末11月12日の上昇は意外。理由は上昇理由に乏しく、

 MSCIリバランス、
 オプションSQ

など、需給イベント解消しか見当たらない。このように、短期要因での値動きには相場の持続性はない。ただ、足元の業績が完全に織り込み切れていない銘柄などへの断続的な物色はこれからと思う。

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決算発表(米国株)

 決算ピークは通過。今週は、エヌビディア、アプライドマテリアルなどハイテクや、ホームデポ、ウォルマートなど小売の大型銘柄の決算が予定

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経済などもろもろ

 毎週木曜日に、東京証券取引所が発表する投資主体別売買動向によると、11月第1週(1~5日)における海外投資家は日本株を現物で3週ぶりに買い越。ただ、買越し額は1300億円程度。先週末に東京エレクトロンの四半期決算は好決算。先週、決算発表は終盤戦でもあり売買代金は低調(むしろ減少傾向)。先週の相場動態から第2週も海外勢による買越しはない推測できる。好決算を受けてなお、海外勢は日本株への投資姿勢が積極的ではない。なので、上値を追う相場にはならない。その一方で、米国株は好調。主要3指数は史上最高値付近、米株高を受けリスク選好が強まる一方で、日本株はバリュエーションの低さしか材料ががない

 リスク選考といえば、インフレ懸念。米10年物ブレーク・イーブン・インフレ率(BEI)は2.70%、歴史的な高値更新で31年ぶりの水準。更に、名目金利から期待インフレ率を差し引いた実質金利はマイナス1.1~1.2%
 昨年2月以降のコロナ相場におけるレンジボトム付近での推移であり、これ以上の実質金利の低下は想定できないことから、今後は実質金利の上昇による相場調整には警戒が必要。更に、11月10日発表の10月米消費者物価指数(CPI)は総合6.2%、コアCPIも前月比で市場予想を大幅上昇。この状況からインフレ加速への警戒と早期利上げ懸念から、幅広い年限の米国債利回りが急上昇。為替のドル買いへ・・・